昨日の地震に続いて、今日は津波です。南米のチリで発生した地震による津波による警報が、私の住む嘉手納町でも発令中です。津波の到達予想時刻は午後3時でしたが、午後5時24分現在、解除には至っていません。

 今日は、息子の通う嘉手納中学校で卒業式に向けての親子構内清掃が実施されました。同時に、「早寝、早起き、朝ごはん運動」の看板作りと、作った看板の設置作業を行う予定でしたが、津波による避難勧告の影響で設置作業は中止になりました。

 ちなみに、嘉手納の海岸側は埋め立て地で、住宅地と多目的グランドやソフトボール球場、幼児用プーりを備えた嘉手納海浜公園があり、町民の憩いの場所となっています。しかし、今日は完全に入域が禁止され、沿岸部住民のみなさんは小中学校の体育館に避難しています。

 昨日の地震に続いての津波騒ぎ。何が起こるか分からない状況を目の当たりにして戸惑っているのが正直なところです。いざというときの備えを考える時期にきているのかもしれません。

 昨日の定例県議会で仲井真知事は、「県内移設は断らざるを得ないということがあり得る」と述べ、初めて、普天間飛行場を辺野古に移設することについて反対の姿勢を示した。これまで、状況によって県内移設やむなしとの姿勢も垣間見えていた知事の姿勢が、県内移設反対へと舵を切ったことを明言したと言える。

 更に、琉球新報による県内市町村長へのアンケートで、全首長が普天間飛行場の移設先として県外・国外が望ましいとし、県内移設を容認する首長は皆無であることが明らかとなった。

 これで、県内の政界・財界の意向は普天間飛行場の国外・県外移設に固まったといえる。

 政府による普天間飛行場移設先の選定は、昨年8月30日の衆議院選挙及び今年1月24日の名護市長選挙の結果、そして県内政界・財界の状況を踏まえて行われなければならない。

 海上・陸上を含めた辺野古案及び嘉手納統合案は、基地存続の大前提である地域住民の支持を完全に失った。

 期限である5月を待つことなく、早急に政府検討委員会の結論が出されるべきである。

  テレビ、ラジオでも報道されていますが、今朝がた、沖縄でかなりの揺れを感じる地震がありました。

  時間は午前6時前の明け方の時間です。突然のがたがた・・・・との揺れで目を覚ましました。ふとんの上で地震かと思った瞬間に、こんどは横に揺れ出す。ゆれはだんだん大きくなる。じっと収まるのを待つがいつまでたっても収まる気配がない。一瞬、テレビで見た阪神大震災の光景が頭をよぎる。立ち上がろうにも、揺れが大きいので立ち上がれない。しかし、棚から何かが落ちるような音もせず、そのうちに揺れは収まった。突然、妻の携帯電話(au)が警報音で緊急速報を知らせてきた。テレビ、ラジオは沖縄地方に津波警報が発令されたと報じる。嘉手納町の防災無線でも海岸付近住民に避難するように指示が出た。

 昭和12年生まれの母曰く。70年以上生きてきてこんな揺れ初めてとのこと。テレビでは横ゆれは10秒とか、20秒とか速報していますが、実感としては、これは収まるのかなと恐怖心を覚えるほど長く感じました。しかも、揺れはかなり大きい。

 我が家でも緊急時の地震対策の必要性を感じた朝の時間でした。

  遺言は民法で形式が定められ、普通方式と特別方式とに分けられます。お尋ねの遺言方式は普通方式になります。特別方式とは死亡の危急が迫った者の遺言、伝染病隔離者遺言、在船者遺言等がこれにあたります。

(1)自筆証書遺言

  遺言者が、その全文、日付及び氏名を自分で書き、押印することが必要です。これに違反すると無効とされる可能性が高くなります。

(2)秘密証書遺言

  遺言者が作成した遺言書(遺言書に押印された印鑑で封印をされたもの)について公証人と証人2人以上がこれを確認し、通常は更に大きな封筒に入れて封をし、その封筒に公証人及び証人が署名・押印する手続です。この方式は手続が細かく指定されていますのでその方式従って作成することが必要です。方式に違反すると無効とされる可能性が高くなります。

(3)公正証書遺言

  遺言者が公証人に遺言の内容を申し述べ、公証人がその内容筆記して遺言書を作成します。更に作成された内容を遺言者に確認のうえ遺言者、公証人、証人2人以上、が署名・押印して完成となります。

(4)遺言の有効・無効の判断  遺言の有効性が問題となった場合、相続人等の話し合いで解決がつかなければ、訴訟を提起し、裁判所の判断に委ねることになります。その際に定められた方式に違反があれば無効と判断される可能性が高くなります。せっかく残した遺言が無効と判断されるのは遺言者にとっては本意ではないはずです。きちんとした方式の則った遺言書を残すことが必要です。

(5)手続きの一覧表

 

作成者 

公証人

の関与 

証人の

要否

作成費用 

遺言書

の保管 

検認の

要否 

実費 

公証人費用 

自筆証書遺言 

遺言者 

不要 

不要

〇 

 ×

遺言者の

責任で保管 

 必要

秘密証書遺言 

遺言者

必要 

必要 

 〇

定額1万1千円

注1) 

遺言者の

責任で保管

 必要

公正証書遺言 

公証人

(遺言者

の申述に

基づく) 

必要 

必要 

 〇

 金額と人数による

注2)

公証人役場

 不要

 注1)秘密証書遺言の公証人費用についてはこちらをクリック(公証人連合会のHMです。左側再度メニューの太枠5番目の手数料をクリックしてください。)

 注2)注1)の証人連合会のHMに詳細があります。ちなみに、公正証書遺言で1億円を妻1人に遺言で相続させる場合は4万3千円になります。

 昨日の新聞で気になる記事を見かけた。普天間飛行場移設先を模索する社民党内部の議論に関する記事である。重野幹事長は「党内で大ゲンカをしてまで(沖縄県以外の)国内に米軍基地を置く道理があるのか」と発言し、同党の案はグアム移転のみとするというのである。

 そもそも、この問題の発端は沖縄県に米軍基地が集中しており、過重な基地負担をどのように軽減するかである。米軍基地を日本全体で負担するという合意が形成されない限り、問題の根本的な解決はない。普天間飛行場移設問題は沖縄の基地負担軽減への一歩であって、普天間が解決すれば一件落着ではないのである。東京から遠く離れた沖縄の米軍基地を、更に遠くのグアムに移すだけで問題は解決しない。今後、更に基地負担の軽減が進められなければならないはずである。

 前記の記事によれば、社民党案をグアム移転のみとする議論がなされたのは沖縄選出の照屋議員が退席した後だったと伝えている。

 沖縄の基地問題に理解を示していると思っていた社民党もこの程度か。との思いが照屋議員によぎったのではないかと推察する。

 問題の本質は何か。普天間飛行場移設問題が単に移設先だけを模索する小手先だけの議論にならないように願いたい。

 2月24日、沖縄県議会において、普天間飛行場の県内移設断念を求める意見書、正式には「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める意見書 」(内容はここをクリック)が原案どおり、全会一致で可決された。これにより沖縄の民意は確実に示された。仲井真知事も表現は異なるが思いは県議会と同じと述べている。

 今後は、普天間飛行場の国外・県外移設により加速することが予想される基地返還の流れにどのように対応するのか、沖縄の将来設計が必要になってくる。跡地利用計画はもちろんのこと、基地関連収入の減少にどのように対応するのか、基地が返還されればパラダイスが訪れるという幻想に陥ることなく、準備を進めることが重要である。

 もめにもめていた沖縄県議会の普天間飛行場の県内移設反対の決議が、全会一致で可決される見通しとなった。沖縄の民意を示す大きな一歩である。決議の正式名称は「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める意見書」。

 ちなみにこの意見書は地方自治法99条に規定されている。地方議会の権限の中の一つとして位置付けられている。法的に裏付けされた意見書であり、しかも、全会一致となれば、意見書を提出された政府・関係行政庁は無視することはできないはずである。

 当初、決議への参加を渋っていた会派が決断したことには大きな意味がある。新聞報道にもあるように、残されたのは仲井真知事の決断である。沖縄の先頭に立ってリーダーシップを発揮する知事の英断に期待したい。

 2月20日(土)に嘉手納高校野球部の甲子園出場壮行会を開催された。私自信は息子が通う普天間高校野球部の三年生を送る会(卒業)に参加したため参加できなかったが、壮行会での興味深い話を耳にしたので、そのことについて書いてみたい。

 参加者の激励のあいさつの後に壇上に立った真謝主将。彼は甲子園での1勝ではなく全国制覇を目指すと宣言したという。普通は控えめに、まずは1勝からというのがこれまでの例であるが、彼は全国制覇を口にした。確かに、県大会準優勝、九州制覇を遂げた後であり、一歩ずつの歩みのは全国制覇へとつながっているのであるから、ある意味当然の目標といえるだろう。

 しかし、真謝主将は過去にも全国制覇の経験がある。嘉手納中時代のことである。実は、そのときにも彼は全国制覇を父母の前で宣言したことがある。当時の島監督がお前たちの目標は何かと言われたときに、部員全員で決めた目標だった。島監督曰く、全国制覇はとてつもなく果てしない夢ではあるが、そうしたいと思わない限りは決して実現はできない、と話していたことを思い出す。きっと、その時のことを真謝主将は忘れることなく、全国制覇を語ったに違いない。中学のときは、彼の全国制覇宣言に対して、父母を代表して、君たちが望むのなら父母はそれを全面的に支えるからしっかり頑張ろうじゃないかと話したことを思い出す。

 嘉手納高校野球部の全国制覇は、これまた果てしなく遠い夢のようにも思われるが、決してそうではない。戦力的にも十分な力を持っている。後は、野球部員が本気になることであり、それを周囲がどれだけ支えられるかである。

 周囲の支えとともに、嘉手納高校野球部が最大限の力を発揮してくれることを願うと同時に、全国制覇の夢が、実現することを、期待したい。

 20日に行われた仲井真知事と平野官房長官の会談は、普天間飛行場の移設先に関する政府の動きを知る好機と思われたが新聞報道で知る限りのその内容は極めて抽象的で分かりにくい。特に平野長官の「常にベストを求めていくが、やっぱりベターになるかもしれない」との発言は県外移転を模索しているが、やっぱり当初案の辺野古にこだわるしかないと解釈するのが素直だとすれば、昨年8月以降の政治の動きが振り出しに戻ったことになる。

 もとをたどれば、当初の辺野古陸上案が軍用機の爆音被害を減らすために、沖合に海上基地を造る案が出され、それが埋立案に替わってきた。この経緯を考えれば、新辺野古陸上案は新ではなく、原始案と言ってもいい。この案が住民の理解を得られるとはとうてい考えられない。

 新辺野古陸上案にしても、基地負担、騒音被害の軽減が前提との発言も相次いでいるが、演習移転が実現しても、その空いた時間には他基地航空機の演習が組み込まれてくる現状では辺野古移転を実現するために演習を他基地に移転させる案も住民を納得させることは、到底不可能である。ましてや、期限を15年に限るという案など誰も信用しない。

 このような状況の中で、今夏の参議院選挙の生命線である普天間飛行場移設問題について鳩山民主党政権がどのように解決しようとしているのか見えてこない。見えてこないならば、沖縄の民意の発信はさらに重要である。平野官房長官との会談において、仲井真知事が県外移設が最も望ましいと考えている、と発言したのは前進である。しかし、今後、基地返還が間違いなく進んでいくと予想される現状において、沖縄の将来を見据えた沖縄の覚悟をも示して欲しいと思うのは私だけではないだろう。

  ちなみに那覇ではハブは見つけたら退治するように教えられている。ハブは、退治しようと人間が追いかけていくと、途中でとぐろを巻いて追ってきた人間に逆に襲いかかるという。ハブは見つけた時点で退治しないとその場所に戻ってくるとも言われているので退治するのだ。猛毒を持っおり、咬傷事故を防ぐためにも退治するのが一般だ。  どうしようか迷っているうちに彼は庭に降りて行った。スルスルと庭を這っていく蛇、途中で立ち止り、かまくびを持ち上げ周囲を確認している。下をへらへらさせながらこちらを振り向いて一瞬制止したが、また、スルスルと這っていった。やがて彼の姿は暗闇の中に消えていった。

 事務所の裏通りにある老舗の昭和食堂。そこの店主に真夜中の蛇の話をした。
 「そりゃ良かった。蛇は神様の使いだ。あんたに会いに来たんだよ。きっと。 その蛇はメスだな。きっと。間違いない。」と店主が言った。
 「なんでですか。」と私。
 「男の布団にもぐりこんでくるんだ、女に決まっている。」と店主。
 「でも、最近では男好きの奴も普通みたいですよ。」と私。
 私の顔を覗き込んで大笑いした店主は、そのまま店の奥へ入っていった。

 食事を終えて帰ろうとすると、店の奥から顔だけ出した店主が言った。
 「命を助けてくれたお礼に、彼女があんたに会いに来るよ。」
 「彼女?」と私。
 「さっき話していた蛇の彼女だよ。あんた単身だろ。きっと良い女が会いに来るよ。楽しみにしてな。」
 そう言って、また大笑いしながら奥へ引っこんでしまった。

 あれから、数か月、蛇の彼女は、未だに訪ねてこない。

 普天間飛行場移設問題に関する知事の姿勢が若干の変化を見せている。県議会での質問に対し、これまでの「辺野古移設もやむなし」から「辺野古移設は極めて厳しい」との認識を示した。現行の辺野古移設案の実現は極めて困難との認識が一般化する中で、キャンプシュワーブ陸上案があらたに提起されつつあることへの警戒も含めての変化だろうか。

 そんな中、県議会でのこの問題についての決議がおおもめにもめている。その内容は、決議文の表題であるという。多数は「県内移設に反対、県外・国外移設を求める」というものであるが、「県内移設反対」を求める一部と、態度を決めかねている会派があるという。

 現在の近々の課題は普天間飛行場の県内移設の阻止にある。この点について異議を唱える議員はいないはずである。解決すべき問題が明らかであれば、解決すべき方向性は自ずと明らかになる。今重要なのは沖縄の声を国政に届けることである。そのためには県議会全会一致でなければ、その意思を示すには不十分と言わなければならない。

 沖縄から遠く離れた組織本部の意向に左右されることなく、沖縄の声を示すことが、今、求められている。沖縄の民意の代表者たる県議会議員のみなさんの奮起を期待したい。

   時計は午前零時を回っていた。明日の仕事に備えて、寝床の準備を済ませ、蒲団にもぐりこみ、まどろみから眠りへと落ちかけた時だった。寝ている私の左腕をなでて何かが動いた。私は目を覚ました。百足(むかで)かなと思った。なぜ百足と思ったのか。きっと、昨日、玄関先で見かけたクモの巣にかかり死んでいた百足を思い出したのだろう。しかし、そんなことを思いながらも、ふとんの上に立ち上がり電気をつけている自分自身に驚いた。違う。頭の中では百足かなと考えながも、体はもっと驚いていた。時計を確認すると午前零時30分。ほとんど眠ていないにもかかわらず、体は緊張し、完全に目が覚めている。
 布団をめくってみた。何も見つからない。その時、脇に積んであった毛布の脇で何かが動いた。おそるおそる積んであった毛布をよけると、五十センチくらいの蛇がいた。度肝を抜かれた。頭を見ると団栗(どんぐり)の様な形をしている。ハブの頭は逆三角形なので、どうやらハブではないらしい。しかし、咬まれるとどうなるかわからない。いや、咬まれるか否かではない。寝床に蛇が忍び込み、私の左腕をなでたのだからたまらない。私の腕を撫でたのがこの蛇だと分かって更に背中がゾクッとした。
 戦うべきか否か、逡巡していると、蛇は舌をへらへらしながら、身をくねらせて、掃き出し口に向かっている。蛇が舌を出すのは温度差を感じながら、自分の行く先を確認していると聞いたことがある。蛇とは反対側から、私も履き出し口に向かい、鍵をはずしてガラス戸を開けた。蛇は外に向かって、舌をへらへらしている。ガラス戸の先の網戸に舌をつけている。私が網戸を開けると、蛇は外気温を確認するかのように、舌をへらへらしながらゆっくり畳間から吐き出し口の雨戸のレールを伝って降りて行く。今ガラス戸を強く閉めれば蛇の脊柱を切断し間違いなく退治できる。そんなことを考えながらも、ここ石垣では蛇は神様の使いだから、けっして殺してはいけないとの話を思い出した。

2010-02-19

 わたくしごとで恐縮ですが、平成22年2月19日(金)にFMニライ(79.2MHZ)へ出演したときのスナップです。生涯で2度目のラジオ出演。

嘉手納商工会の番組でパーソナリティーの荻堂さんと吉浜さん、そして機材操作の伊礼さんと楽しいひと時を過ごしました。

 福地行政書士事務所をよろしくお願いします。

  普天間飛行場の移設先選定問題については議論が大詰めを迎えている。与党3党による案の提示は見送られたが、その基本となるのは沖縄の基地負担の軽減である。沖縄の基地負担の軽減は与党3党の政策合意でもある。

 今後の基地の返還等も見据えて沖縄どうすべきか。今後は、沖縄が沖縄自身のために如何にあるべきかを考えることが重要である。世界の安定とか。日本の防衛とか。アジアの軍事バランスの安定とか。沖縄以外の事情を一切排斥して、沖縄は如何にありたいと考えているのかの視点からの、大胆な提言が必要ではないかと思う。エゴイストと罵られるくらいの提言があってもいいのではないか。

 戦後60余年、沖縄の軍事的役割は極めて重要であったことは歴史の示すところである。嘉手納町に生まれ、嘉手納町に住む私が実際に目にした、ベトナム戦争、中東戦争、そしてイラク・アフガン戦争への出撃はここ嘉手納基地が重要な役割を果たしているという。かつての米ソに冷戦構造が消失し、現在はテロとの戦争と言われているが、沖縄の米軍基地の必要性・重要性が薄れていることを指摘する声は後を絶たない。

 今、沖縄の基地問題を考えるとき、基地返還により失われる基地に関連する収入をどう補うかが緊急の問題となる。跡地利用に要する時間は長期間を要し、跡地で何をするのかは大きな問題だ。基地収入に替わるだけの利益を生み出せるのか全くもって不透明である。

 もう少し先のことも考えてみたい。基地が整理縮小される中で何が起こるかである。縮小することによって基地の重要性が薄れる。すると、更に基地の整理縮小が起こるということである。日本政府はもちろん米国政府も財政赤字に陥る中、出費を抑えたいのはやまやまである。いったん基地の整理縮小が軌道に乗ればその速度は加速度的に速くなると予想される。つまり、沖縄が出ていってくれと言う前に、米国の方から出ていく事態になるのである。その時に基地の誘致という現在と逆の発想に陥らないように、今から準備を進めるべきである。

 先日、沖縄の将来像を描く長期構想「沖縄21世紀ビジョン」(仮称)の答申案が公開された。一切の悲観的将来像を排し、基地がなくなれば仕合せな沖縄が約束されるような将来像であるが、現実的でないことはいたる所で指摘されているとおりである。

 沖縄が、沖縄のためだけに、沖縄のあるべき姿をどう描くのか。そこから議論を出発すれば、様々な問題を克服する新しい議論に発展させることができるのではないかと思うのだが。

   この質問の事例としては、被相続人が亡くなって、相続財産は何もないと思っていたのに、3カ月以上経過後に金融機関等の債権者から支払請求書等が届いたような場合が考えられます。
 判例は「相続開始を知った時」の意義について「相続財産の全部又は一部の存在を認識した時又は通常これを認識し得べき時」としています。つまり、借金があることを知ったときから3カ月以内に相続放棄の手続きを執れば足りるとしています。通常は支払請求書等が届いた日から計算すると考えてよいでしょう。したがって、質問に対する回答としては相続放棄は可能ということになります。
 ところで相続放棄をすれば債権者からの追及はなくなるかというと、そうではありません。債権者は裁判を起こして請求することが可能です。家庭裁判所での相続放棄はあくまで申述の受理手続です。債権者等からの意見を聞かずに相続人のみの申立てにより行う手続です。ですから、債権者は相続人が相続財産を使い込んだ等の法律に規定する法定単純承認の事実(民法921条)等をもって相続放棄を覆すことが可能なのです。

 いずれにしても、相続放棄をするための期間は限られています。期限を渡過することなく手続を進めることが必要です。
 なお、財産調査に3カ月以上を要することが明らかな場合は期間の伸長を申立てることができますので参考までに。

 

 相続に関する申立手続・申立書書式等(最高裁HMこちらをクリック)
  

  ヤシガニは陸上で生活をする最大の甲殻類。やどかりにその姿がそっくりで、オカヤドカリの仲間である。石垣島や宮古島に生息し、茹でて食すると結構うまい。数が少ないことから高級食材として珍重されている。これに目を付けた人がヤシガニの養殖を試みたことがあったらしいが、うまくいかなかった。  巨大なハサミは極めて危険だ。木の枝などは簡単に切り落としてしまう。捕獲するときは注意が必要だ。更に、食する時も注意を要する。内臓に毒を持っていると言われている。茹でた後、おしりからその部分をそっと抜きとる必要があるとか、茹でた際に赤くならずに青くなる奴は毒を持っていると聞いたことがあるが、確かなことは分からない。ヤシガニを食しての中毒事件が報道されることもあるので勝手に捕獲して食するのは危険だ。

 雄は雌より大きく体長は40センチメートルを超え、脚を広げると1メートル以上にもなり、4キログラム以上に成長することもあるという。ヤシガニの体は、大きく分けると頭胸部と腹部に分けることができ、10の肢を持つ。2本の前肢は、巨大なハサミになっており、30キログラム近くのものを持ち上げることができるという。
 そういえばこんな話を聞いたことがある。庭でヤシガニを見つけ、バケツをかぶせてその上にブロックを乗せておいたが逃げられたというのだ。確かに力持ちのようだ。
 このヤシガニ、実は、乱獲により、以前から絶滅が危惧されている。平成20年7月31日、石垣市の水産総合研究センターは、飼育下でヤシガニの産卵から受精、抱卵までの一連の繁殖に世界で初めて成功したと発表した(当時のニュースはこちら)
 そのヤシガニが、撮影会の後、雨をしのぐために私の庭にやってきた。あの雷雨の夜を彼はどうやって過ごしたのだろうか。翌朝、彼の姿はなかったからきっと無事にやり過ごしたに違いない。

木に登っているのである。しかも、家の中から見える位置にいる。ということは、彼の位置からは私が丸見えということだ。私は、またカメラを取り出し、彼を撮影した。先歩ほど小降りだった雨がだんだん大きくなっていたので、私は家中から彼を狙った。相変わらずに私がカメラを向けると彼は微動だにしない。
 私はガラス戸を閉めて寝床を準備することにした。雨はますます激しさを増してきた。そのうち、雷が鳴り出した。石垣の雷は那覇で経験したものとは大きく異なっていた。音が大きいうえに、耳元で鳴っているような気がするくらい近くに聞こえる。だからその迫力たるやこれまで経験したものとは比べものにならない。しかも、一人暮らしである。雷鳴に驚いて声をあげても私一人。しかも、事業所の一角の民家で、裏手は御獄ときている。夜分に訪ねてくる人などはめった
にはいない。普通の人なら、用があっても昼間に済ませたくなる。

 激しい雷鳴の中、私は早めに床についた。あのヤシガニに大丈夫かな。うちを覗くためじゃあなくて、この大雨をしのぐ為に木の登ったのかな。などと思い巡らしているうちに、やがてかみなりの音も薄れ眠りに落ちて行った。

 石垣での単身生活が始まって2カ月も過ぎたころだっただろうか。仕事を終え、事務所の裏の自宅へと帰ろうと駐車場を横切って歩いていると、暗がりにうごめく奇妙な動物を見つけた。時間は午後10時を回っている。隣の民家の灯りに浮かぶその生き物は二つのはさみを前に構えじっとしている。姿はヤドカリのようだが大きい。いや大きすぎる。しかも宿となる貝殻を背負っていない。いったいこの生き物は何だ。
 あ、うわさには聞いていたヤシガニだ。そうに違いない。
 私は急いでカメラを取りに戻り、ヤシガニがどこかへ行ってしまわないか心配しながら戻ったきた。彼は元の位置から少しも移動することなく、大きなはさみを前に構えたままである。

 私はシャッターを切った。撮影会の始まりである。上下左右とあらゆる角度から撮った。それでも彼は微動だにしない。20分くらいたったころだろうか。あまりにも動きがないので私の方が飽きてしまった。雨がぽつぽつと落ちてきた。私はカメラが雨に濡れるのを恐れ、そそくさと引き上げた。途中後ろをなんどか振り返ったが、彼は微動だにしなかった。

  足利事件の再審公判手続が結審した。検察は論告で無罪判決を求めた後、菅谷さんに謝罪したという。その後の最終意見陳述で、菅谷さんは17年半もの間自由を奪われた原因を説明してほしいと訴えた後、裁判所の謝罪を求めたという。3月26日にも無罪判決が言い渡される見通しだ。
 今回の再審開始の決定的な証拠となったのはDNA鑑定である。現場に残された体液が菅谷さんのものと判断した当時のDNA鑑定が誤りだったことが判明したのだ。
 菅谷さんが裁判所への謝罪を求める理由は2つあると思う。
一つは技術が未熟なDNA鑑定を含む不十分な証拠で自らを犯人と断定したこと。もう一つはその後の再審請求で当時のDNA鑑定の未熟さが明らかになったのに再審請求を認めず、結果として17年もの歳月が経ってしまったことである。
 適正・迅速な裁判を行うのが裁判所の使命であることは言を待たないが、同時に、仮に裁判が誤りであったときに人身を救済するのも裁判所の使命である。なぜなら、救済は裁判所以外にはできないからである。
 殺人等の重大事件については時効制度が廃止される見通しとなっている。時効制度の廃止については冤罪を懸念する声もある。年月の経過によって証拠が風化していく中で十分な裁判ができるのかという懸念である。ただ、時効制度の廃止はDNA鑑定制度が上がったことにより冤罪の可能性が小さくなったことも関係しているのだが。
 いずれにしても裁判所の果たす役割が重要になっていることは間違いない。横浜事件の刑事補償に関する横浜地裁決定では(戦前のことではあるが)裁判官の過失を認定している。今回どのような判断が示されるのか、3月26日の判決は注目である。

  横浜事件は戦前の治安維持法に基づき編集者らが同法違反の罪に問われた逮捕・起訴された事件である。裁判でも有罪となり、編集者の何人かは獄中死した。横浜事件は当時の特高警察・検察のでっち上げ冤罪事件として度重なる再審請求の末に免訴が確定し、これを受けて刑事補償手続法による訴えが提起され、事件の裁判(決定)が今月出された。  その決定の中でもっとも注目されるのは検察の起訴を受けて裁判した裁判官の過失を認めている点である。報道された決定要旨によれば次のようになっている。

 「拷問を見過ごしたまま公判に付した予審判事にも過失があり、慎重な審理をしなかった裁判官にも過失があった。」

  刑事手続は捜査機関である警察・検察が捜査を尽くした後に、検察官が当該被疑者を起訴するか否かを判断する。起訴の判断は検察官の専権事項である。検察官が起訴して罰すべきであるとの判断が下された後に、裁判が行われる。戦前であれば、裁判の前に予審があって裁判に移行した。  横浜事件について言えば、捜査が尽くされた後に検察官が判断するわけであり、その判断について検察官の過失を認めることについては理解しやすい。

  問題は裁判官である。裁判において、判断のもとになる資料は検察官と弁護人が提出した証拠だけである。法廷で証人尋問等の証拠調べをするにしてもその範囲は限られてくる。したがって、仮に判断が誤っていたとしても、その当時の裁判の状況の中ではその判断をしても仕方がなかったとされれば、過失があったとは言えない。そう判断したことがやむを得なかったとなれば過失とはいえなくなるのである。少なくともこれまでの常識はそうだったように思う。だから、私の知る限り裁判官の過失を認めた裁判など聞いたことがない。しかし、今回の判決はその裁判官の過失を認めたのである。
 この決定に対する論評の中では、現在再審が進行中の足利事件にも影響を及ぼすのではないかと指摘するものもある。菅谷さんに対し、警察・検察は公に謝罪している。裁判所の対応が注目される。
 憲法76条3項は裁判官の地位について次のように規定する。
「すべて裁判官は、その良心に従い独立してその職務を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。」
 今回の決定は、裁判官の「その良心に従い独立して」の部分への一般市民の期待が高まっていることを受け止めているが故の決定ではないだろうか。裁判を市民と同じ目線で行うことが求められている。裁判所への市民の期待は決して小さくない、と思う。

お問合せ・ご相談はこちら

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
090-8666-1195

沖縄県の中部嘉手納町で行政書士事務所を開設しています。日常生活の中で悩みはなかなか尽きないもの。しかし、どんな問題にも解決の糸口があるはずです。離婚、相続、遺産分割、遺言書の作成、建設業許可に関わる問題等々・・・。あなたのお悩みに最適な解決方法を提案します。
当サイトでは、まず、悩み解決に向けての情報提供ができればと考えています。問題の所在が分かれば、解決に向けての情報収集が必要です。その一助になればと考えています。参考にしていただければ幸いです。

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ

090-8666-1195

プロフィール

HM用縮小 DSC_1188.jpg

こんにちは、行政書士の福地義広です。あなたのお悩みに最適な解決方法を提案します。
登録番号  第08471847号
1960年(昭和35年)11月21日生まれ
家族:両親、妻、息子3人
プロフィールの詳細は代表者あいさつに掲載しました。よろしくお願いします。  

福地行政書士事務所

住所

〒904-0203
沖縄県中頭郡嘉手納町字嘉手納122-1

新着記事一覧

ページ一覧

フクチ義広後援会(29)
新型コロナウイルス感染関係(21)
PFOS等汚染問題(25)
沖縄差別の実態(25)
米軍の違反パラシュート降下訓練(16)
2.24県民投票(36)
沖縄の民意圧殺を許すな!!!~行動、選挙支援等~(19)
辺野古埋立承認撤回(2018.8.31)(20)
新ページ追加(12)
朝鮮半島平和構築(7)
名護市長選挙(2018年2月4日)(9)
2018.9.30沖縄県知事選挙、10.14豊見城市長選挙、10.21那覇市長選挙(20)
緑ヶ丘保育園・普天間第2小学校(宜野湾市在)への米軍ヘリ落下物事故(31)
うるま市伊計島、読谷村儀間、渡名喜島での米軍ヘリ不時着事故。さらに伊計島でのオスプレイのエンジンカバー落下事故。(8)
米軍ヘリ落下物事故、墜落、不時着等を受けての政府の対応(18)
お勧め記事(111)
新着案内(158)
トップページ(25)
書籍・新聞等からの資料(23)
代表者あいさつとプロフィール(2)
業務案内(20)
顧問契約(相談業務)(1)
離婚関係(1)
相続関係(1)
事業関係(8)
遺言書(18)
問題解決プログラム(1)
契約書等のひな型(7)
離婚(5)
遺産相続(4)
借金(2)
情報提供(7)
裁判員制度(6)
判例・裁判関連報道等(35)
成年後見制度(2)
お客様の声、質問(50)
代執行訴訟、違法確認訴訟等これまでの経緯(翁長知事 辺野古新基地建設阻止)(257)
集団的自衛権行使は憲法違反。安保関連法案を廃案にせよ。(17)
辺野古新基地建設阻止、高江ヘリパッド建設阻止行動(キャンプシュワーブ・高江等)(57)
名護市辺野古海域の埋立は人類に対する犯罪だ。美しい辺野古の海を守りましょう!!!(11)
普天間飛行場の辺野古移設阻止(127)
許すなオスプレイ配備(183)
許すなオスプレイ配備2(50)
沖縄の米軍基地(23)
夜間爆音被害の実態 嘉手納・普天間両米軍基地(26)
第4次、第3次嘉手納基地爆音差止訴訟等訴訟、爆音関連(281)
嘉手納米軍基地の爆音(115)
嘉手納町役場から入手した爆音データより(17)
米軍機(オスプレイ等)事故(56)
普天間基地の爆音の最新情報(16)

電子書籍

しあわせ講話集
☆▼☆
早川一光講話集 CD全12巻

△☆▼☆寂聴さんのおもしろ法話。聴いて、笑って、元気になる! 「瀬戸内寂聴・京都法話集 CD全12巻
☆▼☆△渡辺先生の愛と幸せに満ちたお話 「渡辺和子講話集 CD全12巻
☆▼☆いのちの輝きが教えてくれる豊かな明日への道しるべ 「いのちを見つめて CD全12巻
☆▼☆京都の名物医師・早川先生の元気いっぱい講話集 「早川一光講話集 CD全12巻
☆▼☆実り豊かな毎日へとあなたを導く名講話集 「現代に生きる CD全12巻
☆▼☆日本文化を大切に…高田好胤師の説得力ある法話集 「高田好胤法話集 CD全12巻☆▼☆▲松原先生百歳記念講話集!心豊かな人生を送る秘訣 「松原泰道講話集 CD全14巻▼☆▼☆カマタ流!しあわせに生きる秘訣 「鎌田實講話集 CD全12巻
▲☆▼☆各宗派15人の名僧との対談をたっぷり収録。仏教の面白さがよくわかる 「ひろさちやの仏教探訪 CD全16巻☆▼☆▼”おもしろ法話”がDVD 「瀬戸内寂聴・天台寺法話集 DVD全10巻
▲☆▼☆在宅ホスピス医・内藤いづみ先生が語る、「しあわせに生きる方法」とは 「内藤いづみ講話集 CD全12巻☆▼☆▼“医療の本質はやさしさ”を実践したナースが語る 「石垣靖子講話集 CD全12巻☆▼☆▲釈尊の教えであなたの今日がイキイキと輝きます 「釈尊に学ぶ生き方 CD全12巻▼☆▼☆相田みつをの、書とはまた一味違う貴重な講演集 「相田みつを講演集 CD全10巻☆▼☆▲元気が出る!人生がラクになる!珠玉のことば134 「相田みつを作品集 全2巻☆▼☆▼こころ豊かに人生を生きるには? やすらぎの12話。 「酒井大岳講話集 CD全12巻
▲☆▼☆日本を代表する尼僧が語る、仏教の真髄 「青山俊董講話集 CD全12巻
▼☆▼☆季節の行事には人生のヒントがいっぱい! 「ひろさちやの日本人の神さま仏さま CD全12巻☆▼☆▲