平成26年8月1日小野寺防相記者会見 防衛省HMから抜粋
Q:米軍のオスプレイの訓練の暫定移転、辺野古が完成するまでの暫定移転というお話が、武田副大臣からも現地でありましたけれども、これはアメリカ側への説明といいますか、その状況はどうなっていますでしょうか。また今後、説明のご予定というのはどうでしょうか。
A:これは常に私ども日米間では、様々な防衛関係を含めて情報交換をしておりますし、また今回、佐賀県の佐賀空港を陸上自衛隊が、今後配備予定のティルト・ローター機の部隊の所在地にお願いしたいという中での沖縄の負担軽減ということで、私ども考えさせていただいております。いずれにしても、日米、今後米軍の運用の問題ともなりますので、しっかりこれからも説明していくことは重要だと思っております。
Q:現状アメリカ側からの実現性に関する感触というのは、どのように受け止めていらっしゃいますか。
A:これは私ども、本土での訓練移転を更に拡充する意味では重要であるということは米側には話をしております。あくまでも米側の運用との相談の上ということでありますが、本土での訓練移転の拡充については、米側としてもこれは私どもと同じ考えということだと思っています。
Q:その関連なのですけれども、先週訪米された國場衆議院議員が、アメリカの国務省のズムワルト次官補代理に面会して、その時にオスプレイの佐賀空港への移転に関して「訓練移転と部隊の移駐というのは別だ」というような発言をしているのですけれども、実際に「訓練移転」ということとは別に、「部隊の移駐」ということになった場合には、いろいろな付随する施設を建設する必要があるかと思うのですが、そういったところで実現可能性について、大臣はどういうふうにお感じになられているのでしょうか。
A:いずれにしても、基本は陸自のティルト・ローター機の基地の整備ということになります。それに併せて米軍が使用する際に、どのようなものが必要かということは、今後、日米間で協議をしていきたいと思っています。なお、私も今、國場議員の訪米について初めて聞いたので、その詳細について把握しておりません。
Q:佐賀空港へのティルト・ローター機の拠点整備の話が浮上するのと前後して、在日米軍海兵隊のオスプレイの飛来及び訓練での使用というのが急に増えている印象があるのですが、これは佐賀空港への拠点整備及び訓練移転の話と何かリンクはしているのでしょうか。
A:特にリンクをしていることはないと思います。あくまでも、従前から沖縄の負担軽減のために、日本国内での訓練移転等のお願いをしている中で、米側がこのような本土での飛行訓練というのが多くなっていると承知をしています。
Q:特に日本政府の側から主に米国政府に対して、何かオスプレイの使用を巡って何か話し合いとかをした結果でこうなっているということはないのでしょうか。
A:私も常々、ヘーゲル国防長官との会談の中では、沖縄の負担軽減のために本土での訓練移転、あるいは国外も含めた様々な訓練、こういう機会を多くして欲しいという要請はしておりますので、そういう全体の流れの中で、今、そういう傾向になっているのではないかと思います。
Q:逆に言うと今の質問と関連して、11月に控えている沖縄県知事選、こちらの方と深くリンクしているのでしょうか。
A:沖縄県知事選はあくまでも沖縄県民の方が地域の様々な課題について、どのような方が相応しいかということを選ぶ内容だと思っていますので、特にそれと私どもの政策がリンクするということはないと思います。