【9.20 辺野古新基地建設反対 県民大行動 翁長雄志氏 メッセージ】(youtube動画から録取)
この美しい浜に、こんなに多くの方々が結集されたことに感銘を受けております。
今あらためて、この辺野古の海を埋め立てさせてはいけない。絶対阻止をしよう。固い決意を固めております。
昨年の東京への要請行動、普天間基地の海外・県外移設、そして県内移設反対、そしてオスプレイ配備撤回、これを私たちは心を一つにしてスクラムを組んで実現をしていこうではありませんか。
沖縄の基地問題の原点の一つにプライス勧告というのがございます。ご承知のかたも多いと思います。あの銃剣とブルトーザーでそれぞれの土地を基地に占領、強制接収をされました。
そして1956年にプライスさんという米国の大物の政治家やってまいりまして、この土地は一括して買い上げるという布令を出したわけであります。
当時の沖縄は貧しい時期であります。私も6歳のころですから裸足で歩いておりました。どれだけ買い上げのお金が欲しかったかわかりません。しかしながら、その時の政治家や県民は将来の子や孫のことを思って一坪たりとも土地は売らない。私の父も政治家でありましたけれども、西銘順治さんも、瀬長亀治郎さんも、安里積千代さんもみんな心を一つにして、沖縄の心を一つにして、あの土地四原則を貫きながら、土地を売らなかったんです。
あれを売らなかったから、今、あらゆる基地は、個人有地、市民有地、県有地、こういう形で自己主張できるような、基地にものが言えるようなそういう状況であります。当然の権利であります軍用地料も毎年はいるようになりました。
これは、当時の私どもの先人が、本当に苦しい中で、どれだけ苦しい思いをしたか、ウヤファーフジ(祖先)の苦しみを知りながら自らを奮い立たせて頑張ってきた結果であります。
翻って、この辺野古の海、160haを埋め立てますけれども、意外と気づいていないんです。これは国有地になります。軍用地代とか土地代は入りません。当然国有地でありますから100年間基地に使っても、後100年使おうが何しようが、国の勝手になるんです。
このような所に基地を作って、普天間の基地は危険だから、ここなら大丈夫というのは、本当に言語道断な、絶対に許されないものは、私たちは阻止しなければなりません。
この辺野古の新基地を担保に埋立の承認をしてしまいました。残念であります。私たちは、4年前の県外移設の公約を、まだ確認をしておりません。
今度の知事選挙は、その意味では、その承認に対する県民の初めての意思の判断と、そして4年前の公約の破棄に対する判断であります。是非ともその結果を出そうではありませんか。
0.6%に74%は要らない。日本国民全体で日本の安全保障を考えてもらいたい。
オール沖縄。イデオロギーよりもアイデンティティー。私たちは心を結集して、勝ち取っていこうではありませんか。
がんばりましょう。がんばりましょう。
ニへーデービル(ありがとうございました)。