小池元防相の不見識〜闘っている相手は沖縄のメディア?〜
3月26日の自民党国防部会・安全保障調査会合同会議。小池元防相は以下のように発言した。
沖縄の先生方が何と戦っているかというと、(米軍普天間飛行場の県内移設に反対する)沖縄のメディアなんですよ。今日はこちらに地元メディアもいると思うが、しかしながら、あれと戦って今回のご当選をされてきたということは、むしろ沖縄のメディアの言っていることが本当に県民をすべて代表しているとは、私ははっきり言って思いません。これからも堂々と地元と国会議員としての役割を果たして頂けるように後押しをさせていただきたい。(自民党国防部会で) |
認識違いも甚だしい。小池氏は現在(いま)の沖縄の現状をまったく認識していない。辺野古への新基地建設反対、オスプレイ撤去等の闘いは全県下に拡がっている。この状況を知らずに、闘っている相手は沖縄のメディアだなどと発言するのは沖縄差別・無視そのものだ。
これに対して、県選出の国場衆院議員は次のように反論した。以下は3月27日付沖縄タイムス 自民小池氏、沖縄メディアを批判からの抜粋だ。
これを受け、県選出の国場幸之助衆院議員は「(闘っているのは)沖縄のメディアじゃない。日本国民として安全保障を真剣に考えていただきたい。メディアうんぬんではなく、沖縄の問題でもなく、日本として自立した国家としてアメリカとの関係をいかにして構築していくか、最大限の共通認識として国防部会で持ってほしい」と訴えた。 |
国場氏の発言は遠まわし過ぎるが、言いたいのは冒頭部分の「闘っているのは)沖縄のメディアじゃない。」の部分だ。
小池氏は沖縄県内すべての市町村長が建白書を携えて安倍首相に直訴したことさえも無視するのか。
辺野古への新基地建設を強行しようとするのであれば、沖縄の民意は黙っていない。
小池氏が沖縄の民意を認識できるよう、沖縄選出自民党国会議員は説明すべきだ。オスプレイ配備撤回、辺野古新基地建設反対等の公約で当選したからには、この約束を遵守してもらわなければならない。