パパループ地区内への防錆整備格納庫移設計画に対する政府の反応
岸防衛大臣記者会見(令和4年7月19日)より抜粋(クリックで同HPへ) Q:もう1点お伺いします。米軍嘉手納基地で米軍が新たに防錆整備格納庫を建設しようとしています。ただでさえ民間地に近く、騒音や悪臭被害が大きいエリアで、地元が使用の中止を求めているんですけれども、また新たに格納庫が建設されるということについて地元の町長や町議会からも中止を求める声があがっていると思います。防衛省として米側に計画の中止を働きかける可能性があるかどうかを含めて今後の対応を教えてください。 A:ご指摘のありました嘉手納飛行場のパパループにおける米空軍の防錆整備格納庫の建設計画につきましては、先日、嘉手納町より計画撤回の要請がございました。これを受けて、防衛省から米側に対し、嘉手納町のご懸念を伝達したところです。防衛省として、防錆整備格納庫の建設計画について、地元の皆様に与える影響を最小限にとどめるように、米側と調整を行いながら、しっかりと取り組んでまいります。 Q:それはあの、このまま計画が進んだら、日米両政府が合意しているSACOの趣旨にも反するのではないかなと思うんですけれども、この点と先ほどの大臣の答弁は、中止は求めないけれども、影響は最小限にするように対処していくという理解でよろしいのか教えてください。 A:中止までは求めておりませんが、現地の事情、米側からの要請、それから嘉手納の懸念について今、伝えている状況であります。その中で現地での影響が最小限にとどまるように調整をしているところでございます。 Q:SACOの趣旨に反するという点については、どういうご理解でしょうか。 A:米軍の計画についてまずは、嘉手納町より計画の撤回があったわけですから、そのベースでそのことを踏まえて今後とも米側と調整を行いながら取り組んでいくということであります。 |
岸防衛大臣記者会見(令和4年7月22日)より抜粋(クリックで同HPへ) Q:沖縄県米軍嘉手納基地でですね、米軍が新設を計画している防錆整備格納庫の関連でお伺いします。昨日は、地元の嘉手納町當山町長がですね、在沖の米国総領事館を訪ねて、現行の計画の撤回を求めた上で、より住宅地から離れた基地内の別の場所に造るよう要請をしています。大臣は、先日の会見でですね、町の懸念を米側に伝えたというふうにおっしゃっていたと思いますけれども、今回のこの嘉手納町の提案を受けてですね、米側と何かやりとりをされているか、今後、どのように対応されるかについてお伺いします。 A:格納庫の建設計画については、先日、嘉手納町長から沖縄の防衛局に対して、計画の撤回の要請がございました。また、昨日、嘉手納町長から今おっしゃられたような在沖の米国総領事館に対しても、同様の要請があったと承知をしております。14日の嘉手納町からの要請を受けて、防衛省から米側に対して、嘉手納町のご懸念を伝達した上で、建設計画の詳細についても米側へ説明を求めているところであります。防衛省としては、防錆整備格納庫の建設計画について、地元の皆様に与える影響を最小限にとどめるように、米側と調整を行いながら、しっかりと取り組んでまいります。 |
岸防衛大臣記者会見(令和4年7月29日)より抜粋(クリックで同HPへ) Q:嘉手納基地の、米軍が新たに建設を計画しています防錆整備格納庫についてお伺いします。米側は2019年の時点で計画を立てて業者に説明していたんですけれども、地元に知らせたのは3年後でした。このことについて、米側の対応について、大臣、どう思われるか教えてください。 A:格納庫の建設計画については、米側より防衛局や嘉手納町を含む関係自治体に対しまして、本年5月に、計画の概要について説明があったものと承知をしております。その上で、現在、米側に対して嘉手納町のご懸念を伝達した上で、建設計画の詳細について説明を求めて、様々なやりとりを行っているところであります。防衛省としては、本件の格納庫の建設計画について、地元の皆様に与える影響は最小限にとどめるように米側と調整を行いながら、しっかりと取り組んでまいります。 Q:日本政府側にも、5月にしか連絡がなかったということでよろしいでしょうか。 A:ほぼ、嘉手納町に対する説明と同じタイミングだったと思います。 Q:少なくとも、3年以上、米側は黙っていたということになると思うんですが、それについて、日本政府への誠実な対応として捉えられるのか、いかがでしょうか。 A:米側が行う工事の説明のタイミングについては、防衛省としてコメントする立場にはございませんし、差し控えたいと思いますが、引き続き、米側と調整を行いながらしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 Q:大臣、先日から米側と調整されるということなんですけれども、その後、計画の変更であったり中止を求めたのでしょうか。 A:嘉手納町と米軍との間に立って、調整を進めているということであります。 Q:中止しないのであれば、SACOで日本政府が負担している駐機場の移転費用については、返還を求めるお考えはありますでしょうか。 A:格納庫の建設計画については、米側のことですので、今のご質問の趣旨は理解しかねるところでございますが、いずれにいたしましても、防衛省としては、調整を進めていくということでございます。 Q:騒音防止ということで、もともとあった駐機場を移転した、元のところにまた格納庫を作るということになると、日本政府が騒音防止のためにお金支出したことが無駄になってしまうと思うんですけれども、そういう趣旨なんですが、いかがでしょうか。 A:その趣旨を生かした形で、地元の負担をできるだけ小さくすることを考えながら調整してまいりたいと思います。 |