新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、ひとかたならぬご支援を賜りありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。
今年の私の目標は「平和発信の町 嘉手納」を推進することです。
私の平和の原点は72年前の沖縄戦です。直接体験したわけではありませんが、父や母、そして祖父や諸先輩方から語り継がれてきた追体験です。「ありったけの地獄」「人間が人間でなくなる」「鉄の暴風」等と語り継がれてきました。沖縄が煤燼(ばいじん)と化し、血に塗られ、4人に1人が死に追いやられた。
しかも、沖縄戦の始まりはここ嘉手納(当時の北谷村)です。水釜海岸が米軍艦船に覆われ、凄まじい艦砲射撃がその始まりでした。そしてそれが今日に至る基地の島のはじまりとなり、その最大の被害がここ嘉手納に集中し、国は今日まで放置し続けてきました。
この状況について、町は、嘉手納基地は町民の生活空間を奪い、そして生産(仕事)の場を奪っている。基地問題は町政の最大の行政課題であると指摘しています。正にそのとおりだと思います。基地問題を解決しないかぎり私たちの生活を豊かにすることはできません。
さらに、世界情勢、特に沖縄・日本を含む東アジア情勢を見るとき戦争の惨禍が再び引き起こされるのではないかと危惧されます。嘉手納を、沖縄を二度と戦場にしないためにはどうすべきかを考えるとき、私たち自身が平和の重要性を発信し、行動し、平和を築いていくことが重要です。
日米安保の最前線基地である嘉手納基地を抱えている嘉手納町だからこそ、自ら努力しなければならないのではないか。それは、いま(現在)を生きる私たちだけではなく、子や孫たちに平和な沖縄、嘉手納を引き継いでいくために必要です。私たち自らが平和について考え、決定し、行動する必要があります。
嘉手納が変われば、沖縄が変わる。沖縄が変われば日本が変わる。日本が変われば世界が変わる。子や孫たちの仕合わせな未来を築くために、力を尽くしたいと思います。