パラシュート降下訓練に関する防相発言
防衛大臣記者会見概要(平成29年6月13日)より抜粋クリックで同HMへ
Q:明日(6月)14日に嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施すると米軍から通知があったようなのですが、日米合同委員会で合意している「例外的な場合」に当たるのか、防衛省としての認識と対応をお願いします。
A:今御指摘のように、昨日米側からは、6月14日に伊江島補助飛行場において予定されていたパラシュート降下訓練について、気象・海象の状況により実施できない可能性があるので、嘉手納飛行場で実施しなければならなくなったという連絡がありました。あわせて、米側からは、訓練を実施する部隊は、常に高い練度を維持する必要があることから、降下技術と即応態勢を維持するために、訓練日程を変更することができず、嘉手納飛行場で訓練を実施する必要がある旨の説明があったところでございます。米側の訓練の重要性は、今のわが国を取り巻く状況を考えますと、理解ができるところでございます。しかしながら、嘉手納飛行場はあくまでも「例外的な場合」に限ってのみ使用されるものとされているところです。今般、訓練を実施したとするならば、3ヶ月連続での実施となります。このような点も踏まえますと、防衛省としては、この説明のみをもって、「例外的な場合」に当たるとの判断には至っておらず、米側に14日の嘉手納飛行場での訓練を止めるように申入れをしているところでございます。このような状況において、嘉手納飛行場でパラシュート降下訓練が実施されるとすれば、大変遺憾なことだと考えております。
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Q:嘉手納飛行場の訓練の件に戻るのですけども、先ほどの大臣の答弁で、3か月連続で実施することになるので、今回嘉手納飛行場で訓練する必要性・緊急性はないのではないかという認識でよろしいですか。
A:「例外的な場合」に当たるかどうかという判断において、もちろん天候のことも説明は受けておりますけれども、3ヶ月連続で実施していく、すなわち毎月毎月積み重なっていくことを踏まえると、「例外的な場合」に果たして当たるのだろうかという点については、該当しているという判断には至っていないということでございます。
Q:例外的なケースについて、基準について現在米側と協議をしているということでいいですか。
A:どういった場合が「例外的な場合」に当たるのか、もちろん個々の訓練によっても違うとは思いますけども、その点については、しっかりと米側からも説明を求めると同時に、嘉手納町をはじめ地元の皆様にもしっかりと理解できるものでなければならないというふうに考えております。
Q:関連なのですけれども、訓練の中止を求めたのですか。その訓練を止めるよう申入れたということですよね。回答はあったのでしょうか。
A:再三申入れをしておりますが、実施をしなければならなくなったという連絡が昨日ありました。
Q:止めるよう申入れたのに対して、実施しなければいけなくなったという連絡が来たということですか。
A:連絡が来ていますし、その後もこちらから「例外的な場合」に当たるという判断には至っていないというわが方の考え方と、明日の訓練は差し控えていただきたいということは、申入れはしているということでございます。
Q:米側からパラシュートの降下訓練に関して、一番最初に嘉手納飛行場で実施しなければならなくなったとの連絡があったのはいつなのでしょうか。
A:いつかということに関してですけども、その細部についてお答えすることは差し控えたいと思います。