今年実施されたパラシュート降下訓練。4月24日には午前07:30〜09:30の時間帯に、5月10日には18:30〜20:30の時間帯に夜間パラシュート降下訓練が実施された。
さらに米軍は、6月14日夜間19:30〜21:30に訓練を実施すると通告してきた。
周辺自治体、周辺住民の抗議の声は尋常ではない。嘉手納町、北谷町、沖縄の市の住民地域に隣接する嘉手納飛行場でのパラシュート降下訓練など人権侵害も甚だしい。

5月10日の訓練では、風に流された兵員1名が国道58号線近くの嘉手納ゴルフ場に落下した。
6月14日の夜間パラシュート降下訓練は天候不良により中止となった。ところが、米軍は訓練自体の中止ではなく、今後実施することを示唆しているという。言語道断だ。
パラシュート降下訓練以外にも、旧海軍駐機場問題、米州空軍の一時配備、激化する爆音等、嘉手納基地周辺住民の基地被害は増大するのみだ。これらの問題を受けて、嘉手納町・北谷町・沖縄市の各首長及び嘉手納・北谷の町議会議長が嘉手納基地司令官交代式への欠席を決めた。
嘉手納基地から発生する爆音被害等の基地被害除去を求める周辺住民の闘いは、行政・議会をも巻き込み大きなわうねりとなっている。
沖縄は、沖縄の声を挙げ続ける。
パラシュート降下訓練に関する防相発言 防衛大臣記者会見概要(平成29年6月13日)より抜粋クリックで同HMへ Q:明日(6月)14日に嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施すると米軍から通知があったようなのですが、日米合同委員会で合意している「例外的な場合」に当たるのか、防衛省としての認識と対応をお願いします。 A:今御指摘のように、昨日米側からは、6月14日に伊江島補助飛行場において予定されていたパラシュート降下訓練について、気象・海象の状況により実施できない可能性があるので、嘉手納飛行場で実施しなければならなくなったという連絡がありました。あわせて、米側からは、訓練を実施する部隊は、常に高い練度を維持する必要があることから、降下技術と即応態勢を維持するために、訓練日程を変更することができず、嘉手納飛行場で訓練を実施する必要がある旨の説明があったところでございます。米側の訓練の重要性は、今のわが国を取り巻く状況を考えますと、理解ができるところでございます。しかしながら、嘉手納飛行場はあくまでも「例外的な場合」に限ってのみ使用されるものとされているところです。今般、訓練を実施したとするならば、3ヶ月連続での実施となります。このような点も踏まえますと、防衛省としては、この説明のみをもって、「例外的な場合」に当たるとの判断には至っておらず、米側に14日の嘉手納飛行場での訓練を止めるように申入れをしているところでございます。このような状況において、嘉手納飛行場でパラシュート降下訓練が実施されるとすれば、大変遺憾なことだと考えております。 Q:嘉手納飛行場の訓練の件に戻るのですけども、先ほどの大臣の答弁で、3か月連続で実施することになるので、今回嘉手納飛行場で訓練する必要性・緊急性はないのではないかという認識でよろしいですか。 A:「例外的な場合」に当たるかどうかという判断において、もちろん天候のことも説明は受けておりますけれども、3ヶ月連続で実施していく、すなわち毎月毎月積み重なっていくことを踏まえると、「例外的な場合」に果たして当たるのだろうかという点については、該当しているという判断には至っていないということでございます。 Q:例外的なケースについて、基準について現在米側と協議をしているということでいいですか。 A:どういった場合が「例外的な場合」に当たるのか、もちろん個々の訓練によっても違うとは思いますけども、その点については、しっかりと米側からも説明を求めると同時に、嘉手納町をはじめ地元の皆様にもしっかりと理解できるものでなければならないというふうに考えております。 Q:関連なのですけれども、訓練の中止を求めたのですか。その訓練を止めるよう申入れたということですよね。回答はあったのでしょうか。 A:再三申入れをしておりますが、実施をしなければならなくなったという連絡が昨日ありました。 Q:止めるよう申入れたのに対して、実施しなければいけなくなったという連絡が来たということですか。 A:連絡が来ていますし、その後もこちらから「例外的な場合」に当たるという判断には至っていないというわが方の考え方と、明日の訓練は差し控えていただきたいということは、申入れはしているということでございます。 Q:米側からパラシュートの降下訓練に関して、一番最初に嘉手納飛行場で実施しなければならなくなったとの連絡があったのはいつなのでしょうか。 A:いつかということに関してですけども、その細部についてお答えすることは差し控えたいと思います。 |