2019年11月01日

河野防相「明らかにSACO合意違反」!10月29日嘉手納飛行場でのパラシュート降下訓練強行。「一部の部隊の指揮官が地元の理解の必要性を理解できない」「同盟に影響を与えかねない、大変遺憾な出来事」と、米軍の横暴を厳しく指摘

 10月29日に地元の反対を無視して強行された嘉手納飛行場でのパラシュート降下訓練。

 これについて、河野防相は、記者会見で「明らかにSACO合意違反」と指摘し、米軍の横暴を厳しく非難した。以下は記者会見からの抜粋。

 「嘉手納でパラシュートの降下訓練が度々行われていることは、明らかにこのSACO合意に反することでありまして、受け入れることはできません。SACO合意違反と言わざるを得ない」

 「今年既に嘉手納での訓練が3回行われているということを私としては重く受け止めておりまして、外務大臣当時から米側に対して、こうしたことは是正が必要であると申し上げておりました。」

 「今回の場合は、例外的と言えるような状況の説明が米側からは全くなく、また、悪い天候が何度も続いて、何度も訓練が遅れるということがあれば、それは御相談をすることになるかと思いますが、天候は例外事由には当たらない状況の中、極めて日米同盟の維持・強化に反するような事案と言わざるを得ないと思います。」

 「このような事態になってしまったことは、沖縄の皆様に大変申し訳なく思っております」

 「一部の部隊の指揮官が、こうした地元の理解の必要性を理解できないのであるならば、その上部機関にきちんと話をするしかないと思っております。」

 「例外事由に当たるかという説明もなく、こうして嘉手納で行われたということは、同盟に影響を与えかねない、大変遺憾な出来事だと思っております。」

Q:在日米軍がツイートで、2国間協定に基づいて行われたと言っていますが、日本側としてはあくまでもSACO合意違反とお考えでしょうか。
A:当然です。 

 パラシュート降下訓練を阻止するためには、嘉手納基地周辺の住民及び自治体が声を挙げ続けなければならない。

関連)本HMページ記事「米軍の違反パラシュート降下訓練

令和元年10月29日(火)11:17〜11:33)防衛大事記者会見(クリックで同HMへ)
1 発表事項
 ・・・昨日、在日米軍から嘉手納飛行場におけるパラシュート降下訓練に関するノータムが発出されました。天候を条件として、嘉手納でパラシュートの降下訓練が度々行われていることは、明らかにこのSACO合意に反することでありまして、受け入れることはできません。SACO合意違反と言わざるを得ないと思います。昨日、在日米軍の司令官に防衛省からメールで申入れをし、あるいは、関係各省と電話連絡をし、在京の米大使館にもこの訓練を嘉手納でやることを中止するよう申入れをいたしました。 その後、ワシントンに連絡を取り、局長級の電話会談を行ったところでございます。何度も天候が悪化して、予定された訓練がかなりの期間、天候が悪くできないというようなことならば、それは御相談をしなければいかんこともあるかもしれませんが、今回のような、ただ単なる例外的ということではいけないと思います。これは地元の御理解をいただくというのは同盟を維持・強化していく上での最も基本的なことでありまして、週末の富士山会合でも、米側の安全保障の専門家あるいは在京のヤング大使代理、シュナイダー司令官がいらっしゃる前で、私としてはこの在日米軍の強化に努めていく、そういうことを申し上げた矢先でございますので、私としては非常に残念でございますし、これはある面、由々しき問題、由々しき事態と言わざるを得ないと思っております。この問題は沖縄の首長さんからも現地で色々御連絡をいただいておりますが、きっちりと対応できるようにしていかなければならないと思っておりますし、年間の訓練のスケジュールがあるわけですから、その中でこの天候の悪化というのも当然、使用の条件としてスケジュールが組まれていかなければならないというふうに思います。・・・
2 質疑応答

Q:嘉手納のパラシュート訓練について、お伺いします。伊江島ではなく、嘉手納で実施する理由について、例外的というお話がありましたが、今回、米側からどのような説明があったのかお聞かせください。
A:少なくとも、しっかりとした説明がなされていないという認識です。

Q:先日、救助ボートの使用のために本部港が使えなかったというケースがありましたけれども、こういったことが影響しているとお考えでしょうか。
A:米軍の訓練のスケジューリングについてはよく分かりませんが、少なくともSACOの合意で伊江島でのパラシュートの降下訓練は行うことになっておりますし、嘉手納は例外ということでございます。今年既に嘉手納での訓練が3回行われているということを私としては重く受け止めておりまして、外務大臣当時から米側に対して、こうしたことは是正が必要であると申し上げておりました。

 

令和元年10月29日((火)20:34〜20:40)防衛大臣臨時記者会見(クリックで同HMへ)
1 発表事項
 今日の午後6時40分から、嘉手納で米軍のパラシュート降下訓練が行われました。SACOの合意では、パラシュートの降下訓練は伊江島で行われるものとされており、例外的な場合にのみ、嘉手納で行うこととされております。今回の場合は、例外的と言えるような状況の説明が米側からは全くなく、また、悪い天候が何度も続いて、何度も訓練が遅れるということがあれば、それは御相談をすることになるかと思いますが、天候は例外事由には当たらない状況の中、極めて日米同盟の維持・強化に反するような事案と言わざるを得ないと思います。この日米同盟を維持・強化していくためには、地元の御理解が不可欠であり、それが一番のベースであるはずです。私は防衛大臣として、東アジアの安全保障環境を見た中で、日米同盟を強化していくことが何よりも必要だと思い、その旨をアメリカ側にもしっかりと伝えてきました。在日米軍のシュナイダー司令官あるいはクラーディ四軍調整官に、地元の理解が必要だということを申し上げ、御理解をいただいていたはずであるにもかかわらず、このような事態になってしまったことは、沖縄の皆様に大変申し訳なく思っておりますし、これは東京とワシントンの間できちんと話をしなければいけない事態が起きていると言わざるを得ないと思います。インド太平洋軍の司令官も近々来日されますし、バンコクでエスパー国防長官とお目にかかる予定もございますので、きちんと、この問題について話し合いをしていきたいと思っております。

2 質疑応答
Q:大臣、先ほど会見でアメリカ側に色々メッセージを伝える努力をされたとのことですが、何かアメリカ側から返答みたいなものはあったのでしょうか。
A:ワシントンと今、局長レベルの電話会談を再開するように話をしているところであります。

Q:これからですか。
A:これからです。

Q:そこで何か抗議みたいなものを伝えるということですか。日本政府の立場として、具体的に。
A:日本政府の考え方というのは既に伝えてありますので、今後、このようなことが繰り返されないようにどうするかということをきちんと話し合いをしていきたいと思います。

Q:今日、大臣会見の中で日米同盟の維持のためには地元の理解が必要だということで、今回の訓練についてはかなり強いメッセージを出していたように思うのですが、結果として、それが守られないかたちで訓練を行われたことについて、改めて、どのように思われていますでしょうか。
A:一部の部隊の指揮官が、こうした地元の理解の必要性を理解できないのであるならば、その上部機関にきちんと話をするしかないと思っております。

Q:伊江島で行われたパラシュート降下訓練で、訓練の敷地外に出て警察沙汰になったという事案があるのですが、これについて米軍に抗議なりはされたのでしょうか。
A:情報は、今、しっかりと取るようにしております。米側には、きちんと安全管理はしていただきたいと思っております。

Q:改めてお伝えしたということでしょうか。
A:今、情報を取っているところです。

Q:伊江島で本来訓練すべきものを、嘉手納でやったと。天候にかかわらず、今日、伊江島と嘉手納の両方で訓練が行われている訳ですが、それについての受け止めはいかがでしょうか。
A:本来、伊江島でやられるべきものですから、当然、伊江島でやっていただかなければいけないと思います。何が例外事由に当たるかという説明もなく、こうして嘉手納で行われたということは、同盟に影響を与えかねない、大変遺憾な出来事だと思っております。

Q:在日米軍がツイートで、2国間協定に基づいて行われたと言っていますが、日本側としてはあくまでもSACO合意違反とお考えでしょうか。
A:当然です。

Q:在日米軍司令部のツイートなのですが、内容に例外というトーンが全く出ていませんが、日米間で例外の認識について、何か、かい離があるかどうか、その辺りの受け止めはいかがでしょうか。
A:きちんと米側に、そこを理解してもらわなければいけないと思っています。

 

令和元年10月31日((木)19:04〜19:08)防衛大臣臨時記者会見(クリックで同HMへ)
Q:パラシュート訓練が強行されたことに対する抗議はされたのでしょうか。
A:抗議と言いますか、私の方から米軍の即応性を維持しながら日米同盟を強化していくために、地元の理解が必要だ、ということを申し上げました。司令官も、そうした事情もよく理解をされていると私は思っております。
・・・

Q:先ほど司令官もよく理解していると思うと、パラシュート降下訓練について御発言があったのですが、司令官からは今後のパラシュート降下訓練の運用について、どういう考えが示されたのかその点をお願いします。

A:先方の発言を私が申し上げるのは差し控えたいと思います。

posted by 福地行政書士事務所 at 13:36| トップページ