10月29日に地元の反対を無視して強行された嘉手納飛行場でのパラシュート降下訓練。
これについて、河野防相は、記者会見で「明らかにSACO合意違反」と指摘し、米軍の横暴を厳しく非難した。以下は記者会見からの抜粋。
「嘉手納でパラシュートの降下訓練が度々行われていることは、明らかにこのSACO合意に反することでありまして、受け入れることはできません。SACO合意違反と言わざるを得ない」
「今年既に嘉手納での訓練が3回行われているということを私としては重く受け止めておりまして、外務大臣当時から米側に対して、こうしたことは是正が必要であると申し上げておりました。」
「今回の場合は、例外的と言えるような状況の説明が米側からは全くなく、また、悪い天候が何度も続いて、何度も訓練が遅れるということがあれば、それは御相談をすることになるかと思いますが、天候は例外事由には当たらない状況の中、極めて日米同盟の維持・強化に反するような事案と言わざるを得ないと思います。」
「このような事態になってしまったことは、沖縄の皆様に大変申し訳なく思っております」
「一部の部隊の指揮官が、こうした地元の理解の必要性を理解できないのであるならば、その上部機関にきちんと話をするしかないと思っております。」
「例外事由に当たるかという説明もなく、こうして嘉手納で行われたということは、同盟に影響を与えかねない、大変遺憾な出来事だと思っております。」
Q:在日米軍がツイートで、2国間協定に基づいて行われたと言っていますが、日本側としてはあくまでもSACO合意違反とお考えでしょうか。
A:当然です。
パラシュート降下訓練を阻止するためには、嘉手納基地周辺の住民及び自治体が声を挙げ続けなければならない。
令和元年10月29日(火)11:17〜11:33)防衛大事記者会見(クリックで同HMへ) Q:嘉手納のパラシュート訓練について、お伺いします。伊江島ではなく、嘉手納で実施する理由について、例外的というお話がありましたが、今回、米側からどのような説明があったのかお聞かせください。 Q:先日、救助ボートの使用のために本部港が使えなかったというケースがありましたけれども、こういったことが影響しているとお考えでしょうか。 |
令和元年10月29日((火)20:34〜20:40)防衛大臣臨時記者会見(クリックで同HMへ) 2 質疑応答 Q:これからですか。 Q:そこで何か抗議みたいなものを伝えるということですか。日本政府の立場として、具体的に。 Q:今日、大臣会見の中で日米同盟の維持のためには地元の理解が必要だということで、今回の訓練についてはかなり強いメッセージを出していたように思うのですが、結果として、それが守られないかたちで訓練を行われたことについて、改めて、どのように思われていますでしょうか。 Q:伊江島で行われたパラシュート降下訓練で、訓練の敷地外に出て警察沙汰になったという事案があるのですが、これについて米軍に抗議なりはされたのでしょうか。 Q:改めてお伝えしたということでしょうか。 Q:伊江島で本来訓練すべきものを、嘉手納でやったと。天候にかかわらず、今日、伊江島と嘉手納の両方で訓練が行われている訳ですが、それについての受け止めはいかがでしょうか。 Q:在日米軍がツイートで、2国間協定に基づいて行われたと言っていますが、日本側としてはあくまでもSACO合意違反とお考えでしょうか。 Q:在日米軍司令部のツイートなのですが、内容に例外というトーンが全く出ていませんが、日米間で例外の認識について、何か、かい離があるかどうか、その辺りの受け止めはいかがでしょうか。 |
令和元年10月31日((木)19:04〜19:08)防衛大臣臨時記者会見(クリックで同HMへ) Q:先ほど司令官もよく理解していると思うと、パラシュート降下訓練について御発言があったのですが、司令官からは今後のパラシュート降下訓練の運用について、どういう考えが示されたのかその点をお願いします。 A:先方の発言を私が申し上げるのは差し控えたいと思います。 |