稲田防相は、2017年5月10日午後7時30分頃に強行された嘉手納米軍基地での夜間パラシュート降下訓練について、SACO合意違反であり、大変遺憾(信頼を裏切られた)と非難し、引き続き、SACO最終合意にどおり伊江島補助飛行場において実施するよう求めていく、と発言した。
防相は、訓練実地経過については次のように説明した。
①5月10日朝、同訓練について、米軍が同訓練実施に係るノータム(航空情報)を発出していることを確認 ②米軍への問合せにより初めて事実関係が明らかになった ③パラシュート降下訓練は、基本的に伊江島補助飛行場を使用し、嘉手納飛行場については、「例外的な場合」に使用されることになっている ④しかし、今回はなぜそのような「例外的な場合」に当たるのかについて、米側から十分な説明もなく、事前に日米で認識を共有するに至らないまま、嘉手納飛行場で訓練が行われた ⑤パラシュート降下訓練は、SACO最終合意に沿って伊江島補助飛行場で実施するよう、引続き求めていく |
住民地域に隣接した場所でのパラシュート訓練など、昼夜を問わず許されない。防相の指摘が正しいとすれば、正に米軍の横暴としかいいようがない。占領者意識丸出しの米軍の姿勢を許してはならない。
断固抗議する!!!米軍は沖縄から出て行け!!!
防衛大臣記者会見概要平成29年5月12日(防衛省HM)より抜粋 Q:沖縄の嘉手納基地で10日に行われた米軍パラシュート訓練について・・、パラシュート降下訓練はSACO合意で伊江島だけ認められていることになっているのですが、3月からうるま市や、4月、5月にも嘉手納基地で相次いで行われている・・、・・防衛省の対応と、合意違反と考えているのか確認させて下さい。 A:10日の夜、嘉手納飛行場でパラシュート降下訓練が行われたということは承知をいたしております。日本側は10日の朝、米側から同訓練の実施に係るノータム、すなわち航空情報が発出されていることを確認して、問い合わせをして初めて事実関係が明らかになったところです。また、御指摘になったように、このパラシュート降下訓練については、基本的に伊江島補助飛行場を使用し、嘉手納飛行場については、あくまでも「例外的な場合」に使用されるという認識を日米間で共有をしているところです。それにも関わらず、今般、なぜそのような「例外的な場合」に当たるのかについて、米側から十分な説明もなく、事前に日米で認識を共有するに至らないまま、嘉手納飛行場で訓練が行われたということは大変遺憾なことでもあります。米側に対して、日本側から遺憾の意を申し入れているところでもありますし、パラシュート降下訓練は、今仰いましたSACO最終合意に沿って伊江島補助飛行場において実施するよう、引き続き求めていくということでございます。 Q:SACO合意違反だと考えていますか。 A:まず、SACO合意では「例外的な場合」に当たって、初めて嘉手納飛行場における訓練をするということになっているわけでありますが、その事前に日米で共有に至らないまま訓練が行われたということは、日本側として、「例外的な場合」に当たるとは考えてはいません。 Q:合意違反だろうということですか。 A:「例外的な場合」のみ許されるという意味において、その「例外的な場合」には当たらないのではないかと、当たるとは考えていないということでございます。 |