2013年04月16日

日本の防衛費、本当に少ないのだろうか?〜ストックホルム国際平和研究所公表データから〜

 スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が2012年までの世界の軍事費について公表した。圧倒的な軍事力を誇る米国は健在だ。世界全体の軍事費の39%を米国が占める。2位は中国9.5%、3位ロシア5.2%。4位英国3.5%、5位日本3.4%だ。(参照同研究所HM図表 クリックで同HMへ)

 日本国内には日本の軍事費がGDPの1%枠内であることに不満の声があるが、客観的状況からすれば、日本の軍事費は決して少なくない。理由は以下の表に現れている。(下表の数字は外務省HM各国情勢を見る(基礎データ・・など)から転載した)

 守るべき国土・人口の観点からすれば、日本は国土面積・人口において、大きな国とはいえない。上位3つの国は日本の20倍以上の国土を有している。守るべき範囲は広大である。人口も日本より多い。国土防衛にコストがかかることは容易に理解できる。

 さらに、日本は専守防衛を国是としてきたから、他国への攻撃能力は有しないといわれてきた。しかしながら、軍事は世界5位の軍事大国である。他国と比較しても、防衛すべき範囲、専守防衛の国是からすれば、現在の軍事費は決して少ないとは言えない。はずである。

 GDPとの比較において防衛費の少なさを嘆く議論を耳にすることがあるが、どこかに嘘が隠されているように思えれならないのだが、いかがだろうか。

軍事費順位   国土面積(万平方キロメートル) 国土比較(米国を1) 人口(億人) 人口比較(米国を1)

1

(39%)

米国 962.8 (日本の約25倍) 1 1 3.8 1
2(9.5%) 中国 960 (日本の約26倍) 0.997092 1 13 3.42
3(5.2%) ロシア 1,707 (日本の45倍,米国の2倍近く) 1.772954 17 1.4 0.37
4(3.5%) 英国 24.3 (日本の約3分の2) 0.025239 0.02 0.6 0.16

5

(3.4

日本 38   0.039468 0.03 1.2 0.32
6(3.4%) フランス 54.4 (日本の約1.4倍 0.056502 0.06 0.65 0.17

 

 

 

posted by 福地行政書士事務所 at 16:23| 多事争論(馬耳東風)6