昨日10日のシンポジウム「米軍基地問題の展望について」(沖縄法政学会)に参加しました
昨日10日、琉球大学で開催されたシンポジウム「米軍基地問題の展望について」(沖縄法政学会)に参加した。
シンポジウムでは4名のパネリストが発言し議論を深めた。
その中でも興味深かったのは野添氏(沖縄国際大学)が指摘した、沖縄の海兵隊の役割についての日米間の認識の差である。同氏は以下のとおり説明した。(配布のレジュメから引用)
●1975年4月のサイゴン陥落以降、日米両政府、沖縄米軍基地の安全保障上の確認 米国側)沖縄の海兵隊は、「戦略的予備力」として、「どこでも有事に対応するのに使用されるのに即時に対応できる」「沖縄は海兵隊にとって地理的に最善の位置」(1975年6月) 今度戦争が起こるなら、中近東や欧州が舞台になるが、「要請があれば在沖海兵隊も米軍のassetsとして考えられうる」(1975年7月) 日本側)防衛庁・・・「侵略のある場合初動の作戦に即応しうるような部隊」「日本防衛のためいつでも米国が立上がるという意志の確証を与える部隊」として、海兵隊などの常駐が必要(1975年1月) ※本HM注 assetsの意:財産、資産、価値あるもの(goo辞書より) |
沖縄の海兵隊について、米国は有事の際に戦闘地域へ派遣する即応部隊であるとしているのに対して、日本は日本防衛のための部隊として米国の意志を示しているとの確証を与える部隊、すなわち、日本への攻撃を思いとどませる抑止力との認識を示している。
米国には日本を守るための部隊であるとの認識はないのに、日本は抑止力としての役割を期待している。日本の片想いと表現できる程の認識の差がある。
沖縄に海兵隊は不要だ。直ちに普天間飛行場を閉鎖すべきだ!!!