厚顔無恥の所業〜普天間飛行場の「県外国外移設」撤回〜
沖縄選出国会議員並びに自民党沖縄県連の、「普天間飛行場の県外移設」公約の撤回は、正に厚顔無恥の所業だ。選挙の際にあれだけの大声を張り上げ「普天間飛行場の県外移設」を訴えていた輩が、舌の根も乾かぬうちに見事に県民を裏切った。
これまでも沖縄県民は自民党に裏切られ続けてきた。その最たるものが当時の大田知事と知事選を闘った稲嶺惠一氏の選挙公約「15年期限付き移設」だった。誰の目にも実現不可能と映ったはずが稲嶺氏が当選した。県民の目は節穴かと思った。
今回の沖縄選出国会議員並びに自民党沖縄県連の公約撤回も、また歴史が繰り返されたと思われるかもしれないが、今回は更に酷(みにく)い。稲嶺惠一氏の選挙公約については沖縄県民は嘘と解りながらも騙されたふりをして投票した。しかし、今回は違う。沖縄選出国会議員並びに自民党沖縄県連はまぎれもなく「普天間飛行場の県外移設」の公約を掲げて選挙戦を闘った。自民党沖縄県連のHMにも、その公約が大きく掲げられた。(しかし、県連HMも1カ月くらい前からはアクセス不可能となっている。公約撤回を示唆する動きは、実はここら辺りにも現れていた。)
県民に対する裏切り行為は明らかだ。比嘉奈津美氏は鳩山氏の「最低でも県外」発言の撤回について、強い口調で非難したが、その言葉は今、自らの身を突き刺している。
国会中の5氏は、蛇(石破氏)に睨まれた蛙よろしく、もう、沖縄に帰ってくる必要はない。