「同胞」殺しを阻止せよ(本日1.22付琉球新報特別寄稿 佐藤優氏 名護市長選と民意から)
本日1月22日付琉球新報 特別寄稿 佐藤優氏 名護市長選と民意“「同胞」殺しを阻止せよ”は極めて衝撃である、と同時に、私たちウチナーンチュが危惧する場面を指摘している。
同寄稿の内容はHM原発問題 -The Truth is Out There-:東電福島原発事故の真実 放射能汚染の真実 食物汚染の真実 正しい情報を求めて に全文が転載されている。以下は同記事からの抜粋である。
佐藤氏は、今後強行される恐れのある辺野古埋立工事に関して次のように指摘する。
・・・わが愛する沖縄の地で、「同胞殺し」が起きることを、すべての沖縄人か団結して阻止しなくてはならない。沖縄戦で、日本軍に脅かされ、あるいは日本に過剰迎合し、われわれはスパイ容疑で同胞を殺害してしまった。あの悲劇だけは、絶対に繰り返してはならない。・・・機動隊員の多くが県出身者だ。沖縄人の若者が、辺野古移設に抗議して座り込みをする沖縄人同胞(そのなかには80代、90代の沖縄戦を経験した高齢者もいる)に襲いかかり、流血が発生し、犠牲者が生じることだけは何としても避けなくてはならない。これは、祖先の沖縄人、まだ生まれていない未来の沖縄人に対する、ここで生きている現在の沖縄人の責務だ。 |
そこで、同氏は、「同胞殺し」を避けうる立場にある、「あの人」に目をつける。
仲井真知事だ。
そして次のように指摘する。
・・・「あの人」は、県における警察権を握っている。 ・・・ |
それでは、取るべき策は何か。
県議会議員は党派を超えて、知事の職にある「あの人」から、「いかなる状況においても力を行使し、流血のリスクを冒して辺野古埋め立てを強行することはない」という答弁を県議会でとってほしい。 |
さらに、次にように述べる。
『琉球新報』と『沖縄タイムス』にお願いがある。沖縄県を選挙基盤にする国会議員全員から、「辺野古埋め立てには、多くの県民が反対しています。あなたは、知事が機動隊を導入し、流血や死者が発生しても埋め立てを強行すべきと考えますか」という公開質問を行い、その回答を紙面で公表してほしい。 |
辺野古埋立工事を強硬する姿勢は昨日の工事の入札公告にも示されている。名護市長選挙で示された名護市民の民意を無視し、選挙の翌日に入札公告を実施するのは、極めて挑戦的だ。
昨年から上映されている「戦場の村」の中に、オスプレイ反対を掲げて普天間第1ゲートに座り込む住民を機動隊が排除する場面がある。必死に抵抗する住民と機動隊の攻防が繰り広げられるのだが、その光景をゲート内から談笑しながら見つめる米軍兵士の姿がある。
オスプレイ配備の当事者である日米両政府は高みの見物。血を流して闘うのはウチナーンチュ。正に「同胞殺し」の場面だ。
最後に佐藤氏は次のように結ぶ。
「同胞殺し」を阻止する枠組みを大至急構築することが焦眉の課題と筆者は認識している。 |
私も同感だ。県経済界も巻き込み、全沖縄で闘いを、構築する必要がある。