仲井真知事の辺野古埋立承認への評価〜沖縄市長選挙①〜
4月20日に告示された沖縄市長選挙。島袋・桑江両氏の公約を視る。
4月6日付沖縄タイムスに掲載された両氏の対談記事によれば、普天間飛行場の辺野古移設について、島袋氏は明確に反対しているのに対して、桑江氏はノーコメントとしている。以下は当該部分についての同紙からの抜粋だ。
島袋氏 仲井真弘多知事が県民の意思に反して辺野古埋め立てを承認した。当時、自民党県連の幹事長代理だった桑江氏の政治姿勢をうかがう。 桑江氏 ・・・普天間飛行場の危険性は一日も早い除去を求め、閉鎖状態を求めていく。移設先は沖縄市の市長選挙の争点になり得ると思っていない。ノーコメントだ。 島袋氏 辺野古埋め立ての問題は沖縄の将来を左右する重要な課題だ。・・・有権者に考えを表明すべきだ。 桑江氏 他市町村の移設先のことをテーマに出すべきではない。移設先を争点にすることが自体が私には理解できない。この質問をする政治理念がどこで培われたのか私には理解し難い。共産党系の方々の思想を私にぶつけているのか。 |
桑江氏の反論は理解できない。島袋氏が指摘するように辺野古埋立の問題は沖縄の将来を左右する重要課題であり、さらに、自民県連が公約撤回した当時の責任者の一人として、当然に説明すべき義務がある。沖縄市の最大の行政課題のひとつである基地問題について、明確な意思表示ができない桑江氏に、嘉手納基地を抱える沖縄市政の舵取りを任せられるのか極めて疑問だ。