まやかし「普天間飛行場の五年以内の運用停止」〜誰も問題解決に取り組んではいなかった〜
昨年末、「好い正月になる」と小躍りし辺野古埋立を承認した仲井真知事。その際掲げたのが「普天間飛行場の五年以内の運用停止」だった。
あれから数ヶ月、実際は、「普天間飛行場の五年以内の運用停止」など誰も本気で考えてはいなかった。
日米外相、防相による協議の際にも議題に登らず、米軍のトップも、「普天間飛行場の五年以内の運用停止」を否定している現状では話にならない。またしても、仲井真知事は県民を欺いたのだ。以下の報道がそれを裏付ける。
普天間5年内停止を否定 米四軍調整官が明言(2014.4.12付琉球新報)【ワシントン=島袋良太本紙特派員】在沖米軍トップのウィスラー四軍調整官(海兵隊中将)は10日、仲井真弘多知事が求めている普天間飛行場の5年以内の運用停止について、その実現可能性を問う質問に対し「答えはノーだ」と明言した。米ワシントンでの講演で述べた。「5年以内」の要求を米側が明確に否定した形で、普天間の運用停止は名護市辺野古での代替基地の完成後になると説明した。 |
普天間5年内停止否定 海兵隊司令官が見解 (2014.4.12付沖縄タイムス) 【平安名純代・米国特約記者】在日米海兵隊トップのウィスラー司令官は10日、ワシントン市内で講演し、県が求めている米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止について「新しい施設ができるまで動くことはできない」と否定し、名護市辺野古沖の代替施設が完成するまで普天間の使用を継続する方針を明らかにした。代替施設の完成前に普天間の常駐部隊を他の場所に移転することは可能かとの質問にも「答えはノーだ」と明言した。 |
防衛相、明言せず 日米会談での「5年内」要望 (2014.4.9付琉球新報) |
普天間5年内停止 岸田外相、米高官に一切提案せず(2014年2月9日付琉球新報) 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】岸田文雄外相は7日、米ワシントンでケリー国務長官、ヘーゲル国防長官、ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と相次いで会談した。米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画について、岸田氏は米側に「決意を持って着実に進めたい」と伝達した。一方、仲井真弘多知事が昨年末の辺野古埋め立て承認に当たり要求した、普天間飛行場の5年以内の運用停止については、米側に内容を説明せず、日米間協議についても提案しなかった。 |