安倍首相の示した憲法解釈による集団的自衛権容認の方向性の欺瞞①〜お手盛り委員会報告書の信頼性〜
5月15日、安倍首相は、憲法解釈により「集団的自衛権」を認めるという方向性を示した。これは立憲主義を否定し、憲法の基本原則である平和主義を蹂躙するものであることは明白だ。絶対に許してはならない。
今回の表明は、自ら選定した委員により構成される「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(2007年5月設置)報告に基づきなされたものだが、正に「お友達懇談会」によるお手盛り報告書によりなされたもので、報告書自体の信頼性についても疑問がある。
お手盛り報告書に基づいて示された今回の安倍首相の方向性。客観的な議論がなされないままに示された内容にどれくらいの信頼性があるのか、極めて疑問だ。