「嘉手納飛行場の航空機騒音は、周辺住民に多大な御負担をかけ、大変深刻な問題である」小野寺防相答弁だ!!!
今年4月3日の衆議院安全保障委員会(クリックで同HMへ 頁の最後の部分です)、沖縄選出の照屋寛徳議員の質問に対して、小野寺防相は、次のように答弁した。
嘉手納飛行場の航空機騒音につきましては、周辺住民の方々に多大な御負担をおかけし、大変深刻な問題であると認識をしております。 |
嘉手納米軍基地から派生する爆音に対する小野寺防相の認識は正しい。周辺住民に対して「多大な負担」をかけていること、そして、それは「大変深刻な問題」である。
小野寺防相発言を裏付けるのが、沖縄防衛局が実施した2013年度の嘉手納米軍基地を離着陸した航空機の目視調査結果だ。その内容について2014年5月31日付琉球新報は次のように報じた。以下は同記事からの抜粋だ。
沖縄防衛局は30日、2013年度に米空軍嘉手納基地を離着陸した航空機の目視調査結果を公表した。午前6時〜午後6時の離着陸や「タッチ・アンド・ゴー」などは計4万7078回記録し、12年度の3万7110回を約1万回(26・9%増)上回り、10年度以降調査で最多となった。そのうち常駐機のF15戦闘機の回数が1万4914件で前年度より5割も増加。騒音の主な要因となる戦闘機の運用が活発化していることが裏付けられた。・・・ |
平成13年度1年間の離着陸数は 4万7078回。1日平均128.9回。1時間平均10.74回。1時間に平均10回以上の離着陸が行われている。
しかも、この調査は、嘉手納米軍基地から発生する爆音被害を把握する意味いおいて、極めて不十分である。その理由は以下のとおりだ。
①午後6時から翌朝午前6時までの間、つまり夜間・深夜・未明・早朝については調査は行われていない。
②嘉手納米軍基地から発生する地上音、米軍機のエンジン調整音、へりのホバーリング音等の調査が行われいない。
③米軍機及びヘリが住民地域上空を飛行する際の爆音が調査されていない。
④米軍機から発生する基地被害には、排気ガス被害、GPS訓練等の異常放送、消灯・起床ラッパがあるが、これらについても調査が必要だ。
小野寺防相の認識は正にそのとおりだ。しかし、これに対する対策は何もなされていない。
それどころか、名護市辺野古への新基地建設という、あらたな基地負担を沖縄に求めている。
日米両政府は、直ちに、辺野古新吉建設を断念し、普天間基地の即時閉鎖すべきである。同時に、嘉手納基地の爆音被害を完全除去すべきだ。