最悪!!!仲井真知事の平和宣言
6月23日慰霊の日。沖縄全戦没者追悼式での仲井真知事の平和宣言は最悪だ。政治家が自らの嘘を隠すための言訳で塗り固めた最悪の内容だ。
とりわけ最悪なのは以下のくだりだ。
特に、沖縄の基地負担を大幅に削減し、県民の生活や財産を脅かすような事態を、早急に、確実に改善しなければなりません。普天間飛行場の機能を削減し、県外への移設をはじめとするあらゆる方策を講じて、喫緊の課題を解決するために、全力を注がなければなりません。そのために、私は普天間飛行場の5年以内の運用停止を求めているのです。 |
この部分、仲井真知事が自らの失態を覆い隠すための嘘で塗り固められている、のだが、文言のみを素直に読めば、沖縄が求めている内容が、政治家がなすべき事柄が、余すところなく表現されている。
「沖縄の基地負担を大幅に削減し、県民の生活や財産を脅かすような事態を、早急に、確実に改善しなければなりません。」そのとおりである。しかし、仲井真知事がこれまでやってきたことは何か。嘉手納・普天間両基地の爆音禍は激しさを増し、オスプレイは強硬配備された。これらに如何に対応してきたか。すべて黙認してきたではないか。その挙句の辺野古埋立承認という愚策である。昨年末の病人のような演技はアカデミー賞ものだ。さらに、記者会見の際には「辺野古にどうぞ!」と笑顔で言い放った。
普天間飛行場の辺野古移設は基地負担の削減ではない。基地負担の移転に他ならないず、その内容たるや新たな基地負担、基地機能強化である。
この事実を覆い隠すために「県外への移設をはじめとするあらゆる方策を講じて」との文言を加えたのは、誰の入れ知恵か知らないが、あまりにも見え透いており、これが、沖縄県を代表する県知事の平和宣言かと思うと、怒りが湧いてくる。
最後の「私は普天間飛行場の5年以内の運用停止を求めているのです」の部分は理解不能だ。日米両政府が否定しているのにもかかわらず、安倍首相が約束したと独り合点し(実現不可能なことは仲井真知事自身が一番理解しているに違いないのだが)、5年以内の運用停止と言い張る姿に知事たる資格はない。
先の大戦で戦場となり、二度と戦争をしてはならないとの誓を再確認するために、多くの県民等が集う沖縄全戦没者追悼式。今回の仲井真知事の平和宣言は、自らの保身のための言い訳に終始した。
沖縄から平和を発信するという意味においての平和宣言ではない。
最悪だ!!!