ロックリア米国太平洋軍司令官があらためて否定、仲井真知事の「普天間飛行場の五年以内の運用停止」
9月25日の記者会見、ロックリア米国太平洋軍司令官は、あらためて、仲井真知事の「普天間飛行場の五年以内の運用停止」を否定した。
9月27日付琉球新報、同28日付沖縄タイムス2紙によれば、同司令官は、仲井真知事の「普天間飛行場の五年以内の運用停止」について問われ、
「キャンプ・シュワブに十分な代替施設が完成するまでの間、MV22(オスプレイ)を普天間で運用する必要がある。」(琉球新報)
「私の知る限り(日本政府からの)要請はない。私に対する要請もない。」(沖縄タイムス)
と明言し、仲井真知事の「普天間飛行場の五年以内の運用停止」を完全否定した。
以下は2紙からの転載。
9.27付琉球新報 普天間飛行場 5年内停止重ねて否定 軍司令官が明言 米太平洋軍のロックリア司令官は25日の国防総省での記者会見で、仲井真弘多知事が求める米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止に関して、「キャンプ・シュワブに十分な代替施設が完成するまでの間、MV22(オスプレイ)を普天間で運用する必要がある」と述べ、重ねて否定する考えを示した。 名護市辺野古の普天間代替基地建設は、順調に進んだ場合でも完成までに9年半が見込まれている。 |
9月28日付沖縄タイムス 米軍「日本から要請ない」普天間5年内停止 ロックリア米太平洋軍司令官は25日、ワシントン近郊の米国防総省で開かれた記者会見で、米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止について、日本側から要請を受けていないことを明らかにした。17日に来県した菅義偉官房長官は仲井真弘多知事に対し、今年2月が5年以内の運用停止の起点との考えを示していたが、ロックリア氏の発言は米側との協議が始まっていないことを示している。 沖縄を含む在日米軍を統括するロックリア司令官は会見で、普天間の5年以内の運用停止について、「私の知る限り(日本政府からの)要請はない。私に対する要請もない」と明言した。 そのうえで、沖縄への米海兵隊輸送機MV22オスプレイの配備が安全で成功し、地域の安全保障に貢献しているなどと強調。「キャンプ・シュワブ(名護市辺野古)に適切な代替基地が完成するまで、MV22は普天間で運用する」と述べ、普天間を使用継続する姿勢を明確にした。 仲井真弘多知事は昨年12月の埋め立て承認時、安倍政権に対して普天間の5年以内の運用停止を要請したが、政府は具合的な道筋はまだ示していない。 安倍政権は7月にオスプレイ部隊の佐賀空港暫定移転案を打ち出したが、米側が難色を示したのを受け、立ち消えとなった形だ。 |