中谷元防衛庁長官(現防衛大臣):沖縄への米軍基地集中の理由は日本本土がそれを望んでいるからだ!!!
同氏は、12月24日第3次安部内閣の防衛大臣に就任したが、沖縄への米軍基地集中の理由について、地政学的な理由よりも、本土の人々が米軍基地の受入れに反対しているからだ、と明言した。
同インタビューの内容は以下のとおりだ。()は当HMにて記載。
中谷元防衛庁長官インタビュー 抑止力、プレゼンスというものがあります。これは空手とか柔道のようにですね、反撃力があれば、相手はかかってこないんですね。防衛力もその反撃力の一つなんですけれども、日本は専守防衛ということであまり遠くへ威力を与えるものは保有できません。しかし、攻撃的な兵器がないと相手はどんどん押してきますので。幸いにして、米軍というのは、非常に強力な抑止力も持っているし、核も持っていますし、ミサイルも持っています。そういう意味においては、日本は専守防衛の程度で、軍備費は収まっていますけど、それプラス在日米軍という力で、何とか平和を保っていると。そいう意味で(米軍の)存在力はあると思います。今、アメリカがいなくなると、非常にアジアの力のバランスというのが崩れてしまいますので、日本にアメリカがいることは日本にもメリットがあるし、アメリカにも経済的メリットがある。アジア太平洋の拠点として日本の価値はまだまだ大きいと思います 質問 在日米軍基地があることによるコスト・負担は? 中谷元前防衛庁長官 デメリット(負担)というと対等の関係につけない。いつもアメリカの顔色をうかがってですね、TPPとか貿易交渉をしますけれども、いつもアメリカに押されてしまっているんですね。これは何故かというと、安全保障という大事なところを押さえられているという点が日本の弱みですから、日本もしっかりとした自立をするというのなら、集団的自衛権も行使できると、使うか使わないかは時の判断によりますけれども、そういう意味で米国と対等の関係に立たなければ主体制は発揮しにくいところがあるんじゃないかと思います。 質問 在日米軍基地の75%が沖縄に基地が集中している理由は? 要石、という言葉がありますけど、沖縄というのは、中国、台湾、朝鮮半島、東南アジアの国々からすると一番の要所なんですね。そこに、陸海空軍海兵隊の一つのまとまった軍隊がいて、直ぐに行動ができるような手段があるということが大事なんですね。いざというときに直ぐに駆けつける。普天間というところがあまりにも街の真ん中で危険な場所ということになってしまいました。辺野古に移転したいところなんですけれども、これがうまくいくかどうかなんですけれども、ま、そのためにも、できるだけ日本各地に分散できるところがないのかなと。ま、探してますけどね。理解をしてくれる自治体があれば、移転できますけど、なかなか、米軍反対とか、言うところが多くてですね、なかなか米軍基地の移転というのが進まないので、沖縄に集中しているのが現実なんですね。 質問 地政学的な理由だけではなくて、本土のみなさんの意向があって動かしにくということですか? 中谷元前防衛庁長官 そうなんですね。九州とか北海道とか、お願いはしていますけど、基本的には米軍が一番沖縄が便利だという理由はあるんですけど、分散しようと思えば九州でも分散はできるんですけど、民主党の時代のときに、県外へと言ったときもうまくいかなかったですよね。このように抵抗が大きいという現実はあります。 |