嘉手納基地への、米ウィスコンシン州兵空軍の暫定配備を許すな!
米ウィスコンシン州の空軍州兵部隊の嘉手納基地への暫定配備。
報道によれば、嘉手納基地にF16戦闘機12機と兵員約250人を暫定配備すると発表したという。暫定配備されるのは、米中西部ウィスコンシン州兵空軍のF16戦闘機部隊。同機12機と兵員250人が、ことし春まで暫定配備されるという。
米ウィスコンシン州空軍州兵部隊F16戦闘機12機と兵員約250人は今日、10日にも、嘉手納基地へ配備されるという。暫定配備の目的については以下のように報道されている。
「国防総省当局者は、北朝鮮などをけん制する狙い(9日付琉球新報)」
「F16と兵員は嘉手納基地の第18航空団の指揮下に入る。18航空団や自衛隊と、航空機の運用や災害対応で協力を強化(前同)」
「州兵部隊は・・。太平洋空軍の活動を支援する。米空軍や他国のパートナーとの統合運用能力を高める機会をパイロットに与える(前同)」
「嘉手納基地によると、2004年からアジア太平洋地域で展開する抑止力を維持するための訓練の一環(9日付沖縄タイムス」
「空軍側は・・、アジア太平洋地域における同盟・友好国と災害対策訓練や戦闘訓練などを通じて関係を強化し、州兵の防衛能力を高めると説明(前同)」
「同部隊は「米太平洋軍は2004年から米国の空軍力を定期的・統合的にこの地域へ投入している」と説明し、今後も嘉手納基地を含む太平洋地域の空軍基地に定期的に飛来する可能性を示唆した。(1月10日付琉球新報)」
常駐機による爆音禍に苦しむ近隣市町住民、特に嘉手納町民にとっては、外来機による訓練を認めるわけにはいかない。地元嘉手納町議会も幾度となく外来機による訓練に抗議してきた。
外来機による訓練、しかも来春までの長期にわたる暫定配備など言語道断だ!
以下は地元紙からの転載だ。
1月9日付琉球新報 嘉手納にF16暫定配備 米州兵空軍12機、数カ月間 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米中西部ウィスコンシン州の州兵空軍は6日、同部隊所属のF16戦闘機12機と兵員約250人が今月中に米空軍嘉手納基地に移動し、訓練を行うと発表した。米国の州兵部隊は一義的に本国防衛や災害救助などを任務としている。海外訓練は異例で、同部隊も「F16を運用する州兵部隊で嘉手納基地に展開するのは初めてとなる」と説明している。嘉手納基地の周辺自治体が外来機の飛来禁止を求める中、騒音など住民の負担増加につながることが懸念される。国防総省によると、同州兵部隊は今月から嘉手納に暫定配備され、期間は数カ月間の見込み。 米太平洋軍がこれまでにも実施してきたアジア太平洋地域で各部隊の作戦遂行能力を高める政策の一環で、国防総省当局者は、北朝鮮などをけん制する狙いもあると述べた。 F16と兵員は嘉手納基地の第18航空団の指揮下に入る。18航空団や自衛隊と、航空機の運用や災害対応で協力を強化することも暫定配備の目的とされている。 一方、州兵部隊は駐留期間は明らかにしていない。嘉手納への展開の理由について「太平洋軍の活動を支援する」としているが、訓練内容は不明。訓練については「米空軍や他国のパートナーとの統合運用能力を高める機会をパイロットに与える」とコメントしている。 州兵空軍の主な任務が自国防衛などであることに関して、同部隊は「自国防衛は最優先事項だ。重要な人員は優先的任務のために(ウィスコンシン州に)残る」と説明している。 |
1月9日付沖縄タイムス 米州軍F16暫定配備 嘉手納にあす飛来 【平安名純代・米国特約記者】米ウィスコンシン州の空軍州兵部隊は6日、嘉手納基地にF16戦闘機12機と兵員約250人を暫定配備すると発表した。空軍の予備部隊である州兵の航空機や兵員が嘉手納に配備されるのは初めて。3〜4カ月間、災害救助や海賊対策などの訓練を実施する。周辺自治体などは外来機の飛来は新たな負担増につながると反発している。 暫定配備されるのは、ウィスコンシン州空軍第115戦闘航空団の第176戦闘機中隊に所属するF16と兵員。空軍によると、現地を9日に出発し、10日までに嘉手納に飛来する計画となっている。 嘉手納基地によると、2004年からアジア太平洋地域で展開する抑止力を維持するための訓練の一環。昨年1月には米バージニア州ラングレー基地所属のステルス戦闘機F22ラプター12機が暫定配備された。 外来機のF16は昨年9月にも嘉手納に4機が飛来したが、米空軍がアジア太平洋地域に州兵を暫定配備するのは今回が初めて。今後、嘉手納を拠点に域内における共同訓練が増加する可能性もある。 空軍側は目的について、アジア太平洋地域における同盟・友好国と災害対策訓練や戦闘訓練などを通じて関係を強化し、州兵の防衛能力を高めると説明した。 沖縄防衛局は8日、県や基地周辺市町村に通知。県で基地問題を担当する又吉進知事公室長は「外来機の飛来、訓練に県民は最も負担増を感じる」と述べ、9日に嘉手納基地に対し、飛行を抑制するよう申し入れる意向を示した。昨年11月には、米南部フロリダ州パナマ近くのメキシコ湾上空で通常訓練中だった空軍所属のF16が墜落、海上から操縦士の遺体が収容される事故が起きている。 |
1月10日付琉球新報 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米中西部ウィスコンシン州兵空軍のF16戦闘機部隊は8日、米空軍嘉手納基地への同機12機と兵員250人の暫定配備について、配備期間はことし春までとする計画を示した。発表によると、部隊は9日に現地を出発し、日本時間の10日にも嘉手納に到着する見通しだ。 |