翁長知事、県の有するあらゆる手法を用いて、辺野古に新基地を造らせない
今日16日、翁長知事は、沖縄防衛局に対し、辺野古新基地建設工事に関し、許可区域外の海底に大型コンクリートブロックを設置しサンゴ礁を破壊した可能性が高いとして、工事の停止を指示したと発表した。
県は、27日から現場調査を実施し、1週間程度で結果報告されるという。防衛局が指示に従わなかったり、調査で県漁業調整規則違反が判明したりすれば、昨年8月の岩礁破砕許可を取り消すことも視野に入れているという。
以下は各報道からの転載だ。
翁長知事、辺野古ブロック設置など一時停止を指示へ(2月16日付沖縄タイムス) 翁長雄志知事は16日午後5時過ぎ、沖縄県庁内で記者会見し、名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が県の許可を得た区域外の海底に大型コンクリートブロックを設置し、サンゴ礁を破壊した可能性が高いとして、ブロックの移動や新たなブロックの設置などの停止を指示したと発表した。昨年12月の就任後、初めて本格的な知事権限を行使したことになる。 県は24日に業者と契約、27日から現場調査を実施する。結果は1週間程度で報告されるという。防衛局が指示に従わなかったり、調査で県漁業調整規則違反が判明したりすれば、昨年8月の岩礁破砕許可を取り消すことも視野に入れている。 県は、防衛局が予定している海底ボーリング調査など、県が昨年8月に岩礁破砕を許可した区域内の海上作業であれば、可能との認識を示している。 翁長知事は「取り消しを視野に必要な段階を踏まえる。県の有するあらゆる手法を用いて、辺野古に新基地を造らせないという公約実現に取り組む」と語った。 |
沖縄の翁長知事、辺野古の準備作業一部停止を指示(2月16日付朝日新聞デジタル) 翁長氏が停止を指示したのは、辺野古沿岸部の海底に大型のコンクリートブロックを沈める作業。ブロックは海上の立ち入り禁止区域を明示するフロート(浮き具)の重りで、移設反対派は「サンゴ礁を傷つけている」と反発している。 指示の根拠は、仲井真弘多・前知事時代の昨年8月、県が出した岩礁破砕許可の中の規定で、「公益上の理由により(県が)指示する場合は従うこと」とある部分。翁長氏は16日、報道陣に、新たなブロック投入の停止や、設置したブロックを移動させないことなどを指示したと説明した。また、27日から県が、現地の海底を調査することも明らかにした。 沖縄防衛局によると、1トン以上のブロックの投入を伴うフロートの設置作業は先週までに終わったといい、翁長氏が停止を指示した新たなブロック投入は予定されていない可能性が高い。中谷元・防衛相は16日、報道陣に「法律にのっとって進めている。粛々と引き続き作業を実施したい」と語り、昨年9月から中断しているボーリング調査を近く再開する考えに変わりがないことを強調した。 辺野古移設阻止を掲げる翁長氏は先月、沖縄防衛局に海上作業の一時停止を求めたが、受け入れられておらず、辺野古移設反対派を中心に、より強い対応を求める声があがっていた。(山岸一生、三輪さち子) |