菅官房長官発言に見る沖縄の民意無視の姿勢。取消条件は整った。翁長知事は、早急に、埋立許可の取消しを!
翁長知事が、沖縄の民意を受けて辺野古新基地建設の阻止を明言しているにも関わらず、菅官房長官は、沖縄の民意を無視する態度を取り続けている。
沖縄県は、26日に実施した大浦湾海底調査の結果、沖縄防衛局が設置したコンクリートブロックがサンゴ礁を破壊している場所を1カ所確認した、と発表した。
これに対して、菅官房長官は26日の記者会見で 「・・調査の目的や方法などを確認するため、・・沖縄県に照会する文書を送付していたところだ。そういうなかで、一方的に現状調査を開始したことは極めて遺憾だ」と発言した。まったくの言いがかりだ。
許可権者は沖縄県知事だ。知事からの工事の停止要請、報告書の提出、制限区域内調査における立入許可への配慮等を求めたのに対して、沖縄防衛局は、まったく誠意ある対応を見せなかった。業を煮やした沖縄県が制限区域外での調査に踏み切ったのだ。
許可権者である沖縄県が、コンクリートブロックが岩礁破砕許可区域外に投入された恐れがあること、さらに同ブロックがサンゴを破壊している恐れがあるために調査するとしたのである。許可条件違反有無についての調査である。沖縄県の調査自体について沖縄防衛局の許可が必要であるかのような認識を示しているのは、本末転倒だ。さらに、菅官房長官は「環境に万全を期しながら粛々と進めていきたい」と発言しているがが、環境保全という言葉さえ明確に使用しないのは、まさに騙し討ち。辺野古の海の環境保全など鼻っから考えていない証だ。
事業者である沖縄防衛局の許可条件違反の数々、さらに沖縄県調査等への不誠実な対応等からすれば、すでに許可取消しの条件は整った。しかし、菅官房長官は「それ(取消)はありえないと思っている」と発言している。
工事を止めるためには、まずは岩礁破砕許可を取消すことが必要だ。翁長知事は、早急に、許可の取消しを行うべきだ。
以下は、2月26日付NHKNEWSWEBからの抜粋だ。
※首相官邸HMに記者会見の内容が掲載されないため、NHK報道を参考にしました。
−26日沖縄県が現地調査を実施したことについて 菅官房長官 菅官房長官 「全くその気はない。作業は沖縄県の了解を得たうえで行っている」 −翁長知事が、岩礁を破砕する許可そのものを取り消す可能性もあるという考えを示していることについて 菅官房長官 「それはありえないと思っている」 |