さらなる追及を!沖縄防衛局が辺野古埋立計画図面を改ざんしてHMに記載したとされる件での中谷防相の説明から
本日付報道によれば、昨年6月20日の第2回環境監視等委員会において、沖縄防衛局が各委員に配布した図面には、仮設岸壁・桟橋の計3本が記載されていたが、1年以上も経過した今月9日に防衛局がHMで公表した図面には、橋は仮設桟橋(仮設岸壁)1本に変更されている、と指摘した。
沖縄防衛局が、委員会で提供した図面を改ざんして公表したことに避難の声があがっている。
これに対して、中谷防相は、昨日の記者会見で、当初「仮設桟橋2基、仮設浮桟橋1基及び仮設岸壁1基、これを全て整備する」予定であったが、それが現状のものに変更され、HMには現在の状況の図面を掲載したとしている。図面変更については「専門家の方々に対して、公表する内容を記載した議事録の確認時に、図面を訂正する旨を伝えている」としているが、何故図面が変更されたのかについては触れていない。しかも。「その結果、専門家の方々がどのように認識されたかどうかについては、まだ確認をされておりませんが、この専門家の方々に、配慮に欠ける部分もあったかもしれない・・。」と発言し、不手際を認めている。
会議から8か月以上経過後の議事録の開示は遅すぎる。しかもその内容は委員会での議論の経緯については触れておらず、「図面を訂正する旨を伝えている」だけで、訂正についての委員の同意も得ていない。さらには、HMに掲載された図面は検討した委員さえも知らない図面が添付されているのだ。改ざんと言われても反論はできないだろう。
「図面を訂正する旨を伝えている」といのなら、変更内容は委員に提示されるべきだ。委員会軽視も甚だしい。その証左に委員会の東副委員長は環境保全はできないとして、辞意を表明したという。
沖縄の民意を無視して埋立を強硬する日本政府の姿勢は許されない。民主主義の基本である情報開示さえも十分にせず、さらには資料を改ざんするなど言語同断だ。
許してはならない。さらに追求しなければならない。
平成27年3月10日大臣会見概要・当該部分を抜粋(クリックで同HMへ) Q:辺野古移設に関するもので、環境監視委員会ですね。沖縄防衛局が環境監視委員会への資料として昨年6月の資料として公開したものと、実際に昨年6月に委員に配布された資料で中身が異なるということが分かったのですけれども、このあたりの事実関係をお願いします。 A:この議事録、これを昨日ウェブページに掲載をしたということでありまして、これは、昨年6月20日の第2回委員会でも用いられた資料の中で、仮設桟橋・岸壁及び工事用仮設道路の件でございますが、これは、当時検討を行っていた仮設桟橋が設置される可能性がある箇所全て、具体的には、仮設桟橋2基、仮設浮桟橋1基及び仮設岸壁1基、これを全て整備することを前提に、計画の概要及び措置の概要について記載されていたものでありますが、現在の計画である仮設桟橋の1基、そして仮設浮桟橋の1基という図面を掲載したということでございます。これについては、まず専門家の方々に対して、公表する内容を記載した議事録の確認時に、図面を訂正する旨を伝えているということで、その結果、専門家の方々がどのように認識されたかどうかについては、まだ確認をされておりませんが、この専門家の方々に、配慮に欠ける部分もあったかもしれないことから、今後は適切に対処してまいりたいというふうに思っております。そして、なぜそれを載せたのかということについては、環境負荷がより大きくなる、その計画の図面で、この環境委員会に諮ったものについて、環境負荷が軽減される計画の図面に訂正をしたということで、負荷が少なくなった、現実に行っている内容を掲載したということでございます。 Q:議事録を訂正し直す。修正し直す。また、説明をし直すといった予定とかはあるのでしょうか。 A:一応訂正する際には、専門家の方々に、図面を訂正する旨を伝えて掲載しておりますし、現実に訂正された図面で工事を行っておりますので、今のところ訂正することはいたしません。 |