大越キャスターの沖縄リポートを批判する(3月24日21:00NHKニュースウォッチ9)
【大越キャスターの沖縄リポートを批判する(3月24日21:00NHKニュースウォッチ9)】
①辺野古に集結する沖縄の民意を無視。これ程までに沖縄が嫌いなのか。本来なら、キャンプシュワーブゲート前や抗議集会に入り、集まった抗議市民の声を聞くべきだ。なぜ、沖縄の抗議の声を報道しないのか?
②翁長知事のコメントは今の沖縄の民意を代表する発言だ。「甘えているのは沖縄ですか。それとも本土ですか」(朝日新聞デジタル2014年1月11日より)http://www.office-fukuchi.jp/article/15061276.html
③菅官房長官との会談について、翁長知事の「来いというなら、明日にでも行きますよ」発言を明確に伝えない。この重要コメントの際には、何故か大越キャスターの映像に切り替わり、聞き取れない音声に変わった。極めて意図的な妨害報道だ。
④菅官房長官発言はこれまでの発言の域を出ていない。ならば、翁長知事の発言を重点的に伝えるべきだ。何故、沖縄がこれほどに怒っているのか。何を求めているのか。そこを伝えるのが報道の責任だ。
⑤残念ながら、今のNHKにその力はない。挙句の果てに、沖縄の問題を経済問題にすり替えた。救いは登場した比屋根孝氏が基地経済からの脱却こそが沖縄の自立につながると発言したことだ。
⑥沖縄のことは沖縄が決める。その意思を若手経営者が示した。
米軍は沖縄県民の生命・身体・財産等に対する最大の脅威であり、沖縄県経済発展の最大の阻害要因である。翁長知知事を誕生させた、沖縄の民意の基地に対する認識だ。
⑦沖縄は日本経済のフロントランナーとの指摘。しかし、菅官房長官は本土防衛の防波堤、捨石になれと迫る。沖縄が拒否しているのはこの捨石思想だ。沖縄が屈することはない。
⑧那覇空港が多くの観光客の玄関口であり、貨物移送のハブ空港と持ち上げる。しかし、那覇空港が自衛隊との軍民共用空港であり、軍事空港であることには一切触れない。どこまで、沖縄の実相を明らかにすることを拒否するのか。
⑨今度はひめゆりの紹介だ。島袋淑子さんの語りは切実だ。「戦争は人災。二度と戦争をしてはならない、ということを皆さんに植え付けたい。」
悲惨な地上戦を体験した沖縄の誓は、沖縄を二度と戦場にしない、ということ。
⑩悲惨な地上戦を体験した沖縄の誓は、沖縄を二度と戦場にしない、ということ。教科書から集団自死(決)の実相を消し去ろうとする日本政府の謀略を葬り去るため闘いから始まった沖縄の民意の結集は、今、さらに大きなうねりとなっている。
⑪沖縄を二度と戦場にしない、という誓いの実践を報道しなければ、沖縄の民意に迫ることはできない。だからNHKはだめなんだということになる。47分の1の小さな沖縄の民意の本当の姿を報道して欲しい。心からそう思う。