もはや、中谷防相には辺野古問題の解決能力はないことが明らかに〜今日4月3日の中谷防相記者会見〜
今日4月3日の中谷防相の記者会見。4月5日の翁長知事と菅官房長官との面会に先んじて実施された関係閣僚会議後に実施されたものだが、その内容たるや惨憺たるものだ。
翁長知事との会談も、米国から指摘されて急きょ決めた感がある。
昨日4月1日の記者会見で、中谷防相は「・・カーター国防長官と電話会談を行い・・。私の方から、・・また、沖縄の負担軽減を含む米軍再編等について、日米間で緊密に連携をしていくということを確認・・した。・・」「・・沖縄の方に官房長官が行かれるというお話もいたしました。・・沖縄県については、政府として、現在、全力で取り組んでいるという状況をお話しまして、米国側としても、それを理解をしてですね、非常に評価をして頂いた・・。」米国への努力しているとの姿勢をアピールするだめのポーズなのか?
今日の記者会見の内容での疑問点等を挙げる。
①4月5日西普天間地区返還式典は防衛省主催のようだ。大臣が出席せずに、官房長官が出席するのは何故か。
②記者質問−今回の面談を通して沖縄県側の理解を得られるかどうか、大臣はどうお考えか。中谷防相:国と沖縄県の共通の認識・・は、普天間飛行場の危険性の除去・・忘れてはならないのは、結果的に、沖縄県の米軍基地の負担の軽減・・、嘉手納以南の基地の返還・・で、ご理解をいただけるようなことをお話していただきたい・・。
これでは、沖縄は納得しないよ!!!
③記者質問−・・翁長知事が東京に上京した時に、総理、官房長官は来なかった・・沖縄への対応として、政府の説明の仕方・・は真摯な対応だった・・か。中谷防相:国会もありましたし、いろいろな日程的なことでもお会いできなかった・・。・・話し合い・・は・・、大変重要なこと・・、今までそういう機会が設けられなかった訳でありますが、今回、官房長官が沖縄に行ってですね、知事さんと話し合いをすることによって、お互いの意見交換を通じて、信頼関係や、またご理解がいただけるように期待を致しておりますが、今までは、いろいろなことで会えなかったというのは事実でございます。
言い訳に終始。まったく、答えになっていない。
④記者質問−・・仲井眞前知事が、承認をした時に、安倍政権と約束をした・・今も生きているかどうかというのを質問したい・・、・・例えば、普天間基地の5年以内の運用停止とか、オスプレイの沖縄以外での訓練について・・それは今もあるのか、それとも、もう知事が替わったのだから、国と県との約束はもうないんだという風にお考えでしょうか。中谷防相:・・沖縄県の方からいただいたご要望・・4項目については・・政府としては全力で取り組んでおります。・・しっかりとこのご要望については受け止めて実施をしていきたいということには変わりはありません。
記者質問−約束はまだ生きているし、それに向けて取り組んでいるということでしょうか。中谷防相:ご要望のあった点は、政府としては、全力で取り組んでいるということです。
普天間飛行場の5年以内停止については、3月14日の記者会見で、中谷防相自身が完全否定したのにまたもや努力しているとの発言。許されないし、騙されてはならない。詳細はこちら。うちなーんちゅや、またとぅ、だまさってーならん(沖縄の人は、二度と騙されてはならない)!!!〜3月31日記者会見 中谷防相、あらためて、仲井真前知事の「普天間飛行場の5年以内停止」を否定〜
⑤記者質問−・・これ以上沖縄に対して強硬な姿勢をとり続けると、沖縄独立論に火がついてしまうという指摘がありますが、それについて大臣のお考えをお聞かせください。中谷防相:沖縄とは、日本の政府と地方の関係において、非常に大事な関係であるという認識は持っておりますし、これからも持ち続けていきたいと。そういう中で、日本の安全保障、また、抑止力、そして沖縄が抱えている基地の負担、これを軽減させていこうということで、これまでも、協議を致しましたが、その目的が実現できるようにですね、これからも協議をしていきたいと思っております。
記者質問−私が聞いているのは、・・このまま政府が強硬策を沖縄に対してとり続けていくと、沖縄独立論に火をつけてしまうことになるという指摘がありますが、大臣はそれについてどうお考えになりますかということを聞いているのです。中谷防相:沖縄の皆様方にも、国の姿勢や考え方がご理解いただけるように、全力を挙げて取り組んでまいりたいと思っております。
沖縄の怒りの現状について、まったく理解していないことが明らかとなった。
⑥記者質問−・・、辺野古反対という民意は明らかに出たけれども、危険性の除去のためにはやむを得ない、というのが今のご発言の趣旨でよろしいでしょうか。中谷防相:この民意は何か、ということなのですけれども、かたや普天間が、いつまでも現在のままでいいと思っておられる方は少ないと思います。一日も早く移転ができればいいと考えておられる方もおられますので、そういう方々も民意の一つであると。選挙におきましては、様々な、政策的な論点を考えて投票された結果だというふうに思います。
昨年1年間の選挙で示された沖縄の民意を否定どころか、歪曲し、無視する態度に終始している。もはや、中谷防相に、問題解決能力はない、と言わざるを得ない。
中谷防相会見概要平成27年4月3日(11時10分〜11時25分)クリックで同HMへ) 2 質疑応答 Q:沖縄の関連で、関係閣僚会議があったということですけれども、5日には菅長官が翁長知事と会談する予定となっておりますが、大臣としてどのような議論を期待しているのかということと、大臣ご自身が今後、翁長知事と会う予定、計画というのはありますでしょうか。 Q:関連しまして、5日に官房長官が翁長知事と面会して、辺野古移設への理解を求めると言っているのですけれども、大臣、率直に、今回の面談を通して沖縄県側の理解を得られるかどうか、大臣はどうお考えでしょうか。 Q:これまで翁長知事が東京に上京した時に、総理、官房長官は来なかったんですけども、これまでの沖縄への対応として、政府の説明の仕方というのは真摯な対応だったとお考えでしょうか。 Q:沖縄関係の関係で伺いたいんですけども、仲井眞前知事が、承認をした時に、安倍政権と約束をしたと思います。それが今も生きているかどうかというのを質問したいのですけれども、それが例えば、普天間基地の5年以内の運用停止とか、オスプレイの沖縄以外での訓練について、ほとんど全部、半分くらいは実施すると言っていた時期があったと思うのですけども、それは今もあるのか、それとも、もう知事が替わったのだから、国と県との約束はもうないんだという風にお考えでしょうか。 Q:約束はまだ生きているし、それに向けて取り組んでいるということでしょうか。 Q:政府が、これ以上沖縄に対して強硬な姿勢をとり続けると、沖縄独立論に火がついてしまうという指摘がありますが、それについて大臣のお考えをお聞かせください。 Q:私が聞いているのは、要するに、このまま政府が強硬策を沖縄に対してとり続けていくと、沖縄独立論に火をつけてしまうことになるという指摘がありますが、大臣はそれについてどうお考えになりますかということを聞いているのです。 Q:菅官房長官がこれまでの会見で、去年の知事選、衆院選で、辺野古反対の候補者がいずれも勝っているのですけれども、選挙自体は、普天間だけじゃなく様々なことが争点となっているとおっしゃっていたのですけれども、実際、自民党が争点化を避けたかったという狙いはあるにせよ、明らかに知事選でも、衆院選でも、辺野古反対という民意が示されたと思うのですけれども、担当大臣として、この辺の選挙で、辺野古というのが争点になっていたかどうかという点についていかがお考えでしょうか。 Q:関連なのですけれども、辺野古反対という民意は明らかに出たけれども、危険性の除去のためにはやむを得ない、というのが今のご発言の趣旨でよろしいでしょうか。 |