集団的自衛権の行使は憲法違反である〜釈明になっていない!中谷防相発言「現在の憲法をいかに法案に適応させればいいかという議論を踏まえて閣議決定した」釈明会見〜
6月4日開催の衆議院憲法審査会で、招致された参考人3名が「集団的自衛権行使については憲法違反」と指摘した。その後、中谷防相は「現在の憲法をいかに法案に適応させればいいかという議論を踏まえて閣議決定した」と発言した。つまり、憲法を法案に適合させるにはどうすべきかの観点から議論した、と吐露したのだ。正に本末転倒だ。
それに対する釈明が今日6月9日の記者会見でなされたのだが、その内容は釈明になっていない。
記者から「現行憲法の可能な範囲内で、法律を作ったという趣旨の答弁であるということでよろしいですか。」との質問に対し、「閣議決定で示された憲法解釈の下、法案を作成をして、・・」と発言している。
中谷防相の言う「閣議決定された憲法解釈」が「憲法をいかに法案に適応させればいいか」との視点からの解釈であり、そこが正に問題なのだ。それが、先の衆議院憲法審査会に招致された参考人3名の「集団的自衛権行使については憲法違反」の指摘につながるのである。
これでは、憲法解釈による改悪どころか、憲法の破壊である。改正が不可能なら壊してしまえという発想だ。 今日の記者会見で、そのことがさらに明確になった。
この法案を成立させてはならない。
国会議員よ、本当に立憲主義に基づいた国づくりを進めるというのであれば、法案に反対すべきが筋だ。
平成27年6月9日大臣会見概要(当該部分の抜粋 クリックで同HMへ) Q:今日、参議院の委員会で、防衛省設置法改正案について採決される見込みですが、これについて、野党側の理解は得られたというふうにお考えでしょうか。 |