ケネディー大使の本心不明な大使館発表〜6月19日翁長知事・ケネディー駐日大使会談〜
6月19日午前、翁長知事は、ケネディー駐日大使と在日米国大使館で、約40分間会談した。会談後の記者会見で、翁長知事は昨年の名護市長選挙をはじめとする一連の選挙で辺野古に基地を造らせないという沖縄の民意が示されたこと、さらに、辺野古の工事ついて、沖縄県の調査船だけが入れない状況を改善してもらいたいと話したが、コメントはなかった、という。
会談日の同日。在日米国大使館は同HMに、翁長知事とケネディー大使との会談の様子について掲載した。それによれば「キャンプ・シュワブの拡張計画は・・唯一の解決策・・と・・表明した」としている。しかしながら、翁長知事は、会談でのケネディー大使の「辺野古は唯一の解決策」発言については否定している。
この間の翁長知事と米国議員・政府関係者との会談は奇妙だ。会談時に「辺野古が唯一の解決策」と発言せず、会談後にネット上で表明したり、今回のケネディー大使のように会談した本人ではなく「大使館側の発表」という形で表明されている。極めて奇妙だ。本人の意思であれば会談時に発言されるべきであり、本人の意思とは違うところで表明がなされているとしか思えない。(以下を参照)
とは言え、辺野古には基地を造らせない沖縄の意思は明確だ。
沖縄は沖縄の民意を実現するために行動する!!!!!
(2015年6月20日付琉球新報) ケネディー駐日大使との会談後の一問一答 −知事からはどのような話をしたか。 「日本の安全保障は日本国民全体で負担してもらいたいという見地から話をした。ケネディー大使から沖縄が今日まで日米安保に対して貢献していただいたのは大変ありがたく思っているとの話があった。アメリカのプレゼンスは重要で、日米両国が力を合わせて進めていきたいという話をしていた」 「私の方からは昨年の名護市長選、知事選、衆院選からすると、沖縄県の民意は辺野古に基地を造らせないといことで、私もそのように思っている。理解をいただきたい話した。安全保障、環境保全を含めて大浦湾で工事を進めているが、沖縄県の調査船だけは入れないことが起きている。この問題を考えていただきたいと話した。これについて時間の関係上、コメントはなかった」 −率直な感想を聞かせほしい 「一緒になって物事を考えていきたいという姿勢は感じたが、日米両政府が進めることについて、メモを見ている感じだった」 −「唯一の解決策だ」との言葉は出たか。 「辺野古が唯一の解決策だというこ言葉は出なかった。日米で一緒になって進めていきたい、プレゼンスを進めていきたいということが主だった」 −ケネディー大使とも会われて県の主張をしなければならないという方々に会ったと思うが。 「ワシントンDCでの場合もそうだし、きょうのケネディーさんもそうだったが、もう同じ文書が出回っている感じがする。全く同じ言葉が出てくる」 「(ケネディー大使からは)1回ではお聞きできないと思いますので何回もお会いしたいという話もあったので、私もこれからも会っていく中で一つ一つ話をしていきたいと申し上げた」 |
(2015年6月19日付け在日米国大使館HMより) 2015年6月19日 ケネディ大使は6月19日、沖縄県の翁長雄志知事と米国大使館で会談した。大使は会談で、東アジアの平和と安定の礎である日米同盟に必要不可欠な貢献をしている沖縄に心から謝意を伝えた。 ケネディ大使はまた、翁長知事が先ごろ米国を訪問した際に米国政府高官が述べた、日米両政府はキャンプ・シュワブの飛行場建設に対する揺るぎない決意を共有しているという点を強調した。キャンプ・シュワブの拡張計画は米海兵隊による普天間飛行場の継続利用を避けることにつながり、運用面、政治面、財政面および戦略的な懸念に対する唯一の解決策であるとあらためて表明した。 ケネディ大使は沖縄の地元住民との良好な関係を維持していく米国の決意をあらためて表明した。大使は沖縄県民の友情に感謝を述べ、米国と沖縄がさまざまな分野で行う活発な交流を支援したいと伝えた。 |
翁長雄志知事「思い伝えた」マケイン氏会談後の一問一答(2015年6月4日付沖縄タイムス) −会談の中身は ■マケイン氏声明 |