辺野古埋立承認を検証する沖縄県第三者委員会の翁長知事への報告は7月内〜翁長知事の決断の日は迫っている〜
仲井真前知事の辺野古埋立承認を検証する県の第三者委員会。その翁長知事への報告が、早ければ15日ころ、遅くとも今月内は行われることが明らかになった。
以下は、7月11日の報道各社の報道内容だ。新聞によって瑕疵根拠に若干の差があるが、いずれにしても、翁長知事の承認取消・撤回につながると指摘している。
翁長知事の決断の日は迫っている。
7/11)第三者委員会の翁長知事への報告は、早ければ7月15日、遅くとも月内
(同日付琉球新報) 辺野古承認に「瑕疵」 第三者委報告固まる 知事は埋め立て承認をめぐる自身の判断について第三者委の報告を「最大限尊重する」と述べており、8月下旬以降に承認を取り消す公算が大きくなった。 |
同日付沖縄タイムス) 辺野古新基地:「国申請に瑕疵」第三者委、月内報告へ 名護市辺野古の新基地建設のための公有水面埋め立て承認手続きを検証している有識者の第三者委員会(大城浩委員長)が、沖縄防衛局が出した承認申請そのものに瑕疵(かし)があったと結論付ける方向で最終調整していることが10日、分かった。承認申請の環境保全対策の実効性を問題視した。今月中に翁長雄志知事に最終報告する。報告を受けて、翁長知事は承認の取り消しまたは撤回を早ければ8月中にも判断する見通し。(比屋根麻里乃) 委員会では、(1)事業の合理性(2)環境保全策(3)他の行政計画との整合性−を中心に論点を整理し、承認審査に関わった県職員から複数回、ヒアリングを実施。同時期に埋め立て承認申請を審査した那覇空港第2滑走路増設事業との環境保全策の違いや、防衛局が示した環境対策の担保に対する認識などを幅広く確認した。 工事の事業者が沖縄防衛局である一方、基地の使用者は米軍となることから、埋め立て承認申請に示された環境保全策の実効性に、疑問があるとの指摘を盛り込む考えだ。 ・・・ |
同日付朝日新聞) 第三者委「手続に問題」指摘へ 辺野古承認 取り消しも ・・・前知事による辺野古沿岸の埋め立て承認の妥当性を検証している第三者委員会は、承認手続きに「法的瑕疵」があったと指摘する方向で最終調整していることがわかった。・・・ ・・・関係者によると承認の問題点を指摘する内容の報告案がまとまり、各委員の意見を踏まえて文面を最終調整する段階に入った。関係者は「方向性ではまとまっている。あとは表現の調整」と語った。 第三者委は、国の環境影響評価(アセスメント)の問題点や環境保全措置の不十分さなどについて検証。委員からは、前知事や県庁部局の問い合わせに対する防衛省側の回答の不備などが指摘されており、こうした点に法的な瑕疵があったと判断したとみられる。 ・・・ |
同日付読売新聞) ・・埋め立て承認手続きを検証している第三者委員会が、「県の審査手続きに問題がある」との報告書をまとめる方向であることが10日、分かった。翁長おなが雄志たけし知事は第三者委の結論に従う考えを示しており、承認の効力を失わせる「取り消し」か「撤回」に踏み切る方針だ。第三者委は7月中に翁長氏に報告書を提出する予定。 |
同日付毎日新聞西部朝刊 ) 在日米軍再編:沖縄第三者委、辺野古承認「法的に問題」 知事、埋め立て取り消しも ・・沖縄県の第三者委員会が、前知事による辺野古埋め立て承認手続きに法的な問題があるとの報告書をまとめる方向で最終調整に入っていることが分かった。関係者が明らかにした。埋め立てに伴う環境保全分野などで問題点を指摘するとみられる。第三者委から近く検証結果の報告を受ける翁長雄志(おながたけし)知事が埋め立て承認の取り消し・撤回に踏み切る公算が大きくなった。 |