ぶれることなく日米両政府に対峙する翁長知事を沖縄が支えよう〜7月29日シンポジウム「いま、沖縄と本土を考える」(朝日新聞社主催)での翁長知事の発言より(7.31付朝日新聞デジタルより転載)〜
7月29日シンポジウム「いま、沖縄と本土を考える」(朝日新聞社主催)での翁長知事の発言は、これまで翁長知事が示した姿勢があらためて示され、辺野古新基地阻止、そして沖縄の基地負担除去に向けた沖縄の民意が示された。その要旨をまとめた(7.31付朝日新聞デジタル掲載記事を参考にした)。
ぶれることなく日米両政府に対峙する翁長知事を、沖縄が支える!!!
【7.31付朝日新聞デジタル掲載記事を参考にした当HMでまとめた】 翁長知事発言要旨 ①日本の安全保障は、日本国民全体で負担すべきだ。その意味で、辺野古新基地建設に異を唱える世論が大きくなっていることは心強い。 ②普天間飛行場は、普天間の人たちが米軍の収容所に入れられている間に土地が強制接収され、建設された。住民から土地を奪っておいて沖縄に代替施設を差し出せというのは、日本の政治の堕落だ。 ③沖縄は、1952年のサンフランシスコ講和条約によって日本から切り離され、米軍施政権下に置かれた。日本国憲法も適用されなかった。沖縄を米国に差し出し、日本はアジアの盟主として復興を果たした。尖閣諸島(沖縄県石垣市)で何か起きたとき、沖縄ではどういう運命が待っているのか。私は日米同盟は重要だと認識しているが、それを最前線で過去も現在も支えている沖縄に対して本土が「思い」を持たないと、将来、(沖縄戦のような)歴史は繰り返すのではないか、と危惧する。 ④日本には品格のある民主主義国家になってもらいたい。 ⑤米軍基地は、沖縄経済の発展にとって最大の阻害要因になっている。 ⑥アジアはどんなに経済発展しても、戦争が起きれば終わりだ。沖縄は平和の緩衝地帯になり、日本とアジアの懸け橋になりたい。 ⑦(辺野古新基地建設が強行されたら、との問いに)ここまで反対しても埋めるなら、日米安保体制は重要な岐路に立つのではないかと思う。 ⑧私は辺野古には絶対に基地は造らせない、造れないと思っている。その視点から、第三者委の「法律的な瑕疵」という指摘はしっかりと認識すべきだ。 ⑨(辺野古はあきらめるから嘉手納基地・や下地島空港(宮古島市)に移すという計画は、との問いに対し) 嘉手納統合や下地島の問題は10年ほど前に盛んに言われたが、辺野古が難しいから嘉手納にしてくれ、下地島にしてくれなんてことは、論理として成り立たない。 ⑩米国は「(辺野古移設は)日本の国内問題だ」と言い、官邸は「米国が(見直しは)嫌だと言うんだ」と言う。このたらい回しを、沖縄はずっとされてきている。日本という国がいかに情けない国であるか。いわゆる発展途上国でも、外国の軍隊をこんなに長く自国に置く所はない。自分の意思を持ちきれない、こういう状況では、日本はアジアや世界のリーダーになることはないと思う。 |