8月16日、翁長知事、稲嶺名護市長が、中谷防相と相次いで会談〜沖縄の民意がより鮮明になった〜
昨日8月16日、 翁長知事と稲嶺名護市長は来県した中谷防相と相次いで会談した。
会談後の記者会見で、翁長知事は、国は「沖縄を領土としか見ていないんのではないか」「沖縄を領土的なもの、無機質なもの」としてしか見ていないのではないか、日本政府の姿勢を厳しく追及した。
この領土的な、無機質的な見方というのは米軍ついても同様だ。昼夜深夜早朝を問わない嘉手納・普天間両基地での米軍機離発着やエンジン調整、充電音等の爆音被害は基地フェンスの向こう側が住民の生活地域であることへの配慮は一切ない。沖縄をして領土的なもの、無機質なものとしか見ていない米国政府の姿勢はここにも現れている。
沖縄は、この差別的、屈辱的扱いに抗議しているのである。手始めは辺野古新基地建設阻止であり、この闘いは基地の全面撤去に続く。
沖縄の誇りを手にするまで、沖縄は沖縄の声を挙げ続ける。
(1)翁長知事会談後の記者会見
「あなた方は沖縄を領土としか見ていないんのではないか。140万の県民が生きていると分かったら、その方向性で物事を考えるのが当たり前じゃないかという話をした」 「沖縄を領土的なもの、無機質なもの。島があるから、そこで対応しようという発想が見えてくる」 「戦中含め、戦後70年間も貢献してきたことを含めると『もう少しあなた方は考える必要があるのでは』という話をした」(8月16日付琉球新報より抜粋) |
(2)稲嶺名護市長会談後の記者会見
8月17日付沖縄タイムスより抜粋 ・・・ 中谷氏は1999年に当時の知事や市長が移設を受け入れて以降、国や県、市が協議を継続してきたと説明した。稲嶺市長は、当時は軍民共用空港などの条件を付けた上で受け入れて閣議決定され、その決定を現在のV字型滑走路建設の日米合意後に政府自ら廃止したと指摘。「政府が(廃止で)否定したものをさかのぼるのは事情が違う」と反論・・。 辺野古沖に建設予定の基地について、稲嶺市長は普天間にない機能を持つ新基地だと強調。受け入れ当時、国と県、市が署名した合意書にも「制限水域内だが、新しく作る基地」と明記されている点を指摘した。中谷氏は・・・「基地機能も縮小される」と答え、認識の違いが浮き彫りになった。 中谷氏は会談後、記者団に対し、・・・今回の会談を「コミュニケーションが図られたという意味で距離感は縮まった」と振り返ったが、稲嶺市長は「距離が縮まったという感はない」と否定した。 |