翁長知事、安慶田副知事が在沖米軍トップに対し、沖縄の民意を伝え楔を打った〜9月4、5日付琉球新報より〜
翁長知事、安慶田副知事は、相次いで県庁を訪れた在沖米軍トップ等に対し、辺野古新基地建設反対の沖縄の民意を伝え、米軍に楔を打ち込んだ。沖縄の民意は間違いなく米国政府に届いている。
3日に県庁に就任就任あいさつに訪れたホアキン・マレヴェット米海兵隊太平洋基地司令官に対しては、安慶田副知事が「県民の多くは辺野古基地に反対し、普天間飛行場の県外移設を望んでいる。」と沖縄の民意を伝え、4日に離任あいさつに訪れた在沖米軍トップのウィスラー四軍調整官に対しては翁長知事が辺野古問題について「辺野古の行く末によっては米国も当事者となる」と述べた。
以下は琉球新報からの抜粋だ。
(9月4日付琉球新報より抜粋) ・・・安慶田副知事は「県民の多くは辺野古基地に反対し、普天間飛行場の県外移設を望んでいる。海兵隊と良き隣人として付き合いたいが、辺野古基地建設を強行すれば海兵隊と県民は感情的に対立し、関係がこじれる」とくぎを刺した。 ・・・・安慶田氏は強く新基地建設の見直しを求めた意図について「状況を知ってもらうためだ。就任早々厳しいかとも思ったが、やむを得ない」と話した。 安慶田氏は会談で「米軍により戦後70年、日本の安全が保障されたことは評価する。だが国土面積の0.6%にすぎない沖縄に74%の在日米軍基地が集中するのは過剰だ」と強調した。 |
(9月5日付琉球新報より抜粋) ・・・翁長知事は・・、米軍普天間飛行場の辺野古移設計画について「過去に2度お会いし、県外移設を求める歴史的な意味などを話した」と振り返った。その上で「現在、日本政府と集中協議をしており、次が最後になる。米国は日本の国内問題というが、辺野古の行く末によっては米国も当事者となる」と述べ、県民の怒りの矛先が基地に向かう可能性に言及した。 翁長氏は沖縄の過重な基地負担は「差別と言っていい状況だと理解願いたい」などと述べ「後任の方にも以前話した内容を伝えてほしい」と要望した。 ウィスラー氏は「後任とは電話で数回話したが、沖縄の現状の複雑さを伝えている」と説明した。・・・ |