代執行訴訟第1回口頭弁論 翁長知事陳述全文(12月2日付朝日新聞HMより転載)
12月2日の代執行訴訟第1回口頭弁論。翁長知事は意見陳述を行った。裁判所に提出された陳述書及び法廷での陳述の内容は、翁長知事が、知事選挙以前からこれまで述べてきた内容の集大成となっている。正にオール沖縄を体現するものだ。以下は陳述におけるキーワードを拾ってみたが、翁長知事の決意を窺い知ることができる。オール沖縄は翁長知事を支え続ける。
【キーワード】
オール沖縄、 イデオロギーよりアイデンティティー、 魂の飢餓感、 銃剣とブルドーザー、
日本国民でもアメリカ国民でもない無国籍人、治外法権、 「主権回復の日」式典、沖縄の自己決定権、
海上での「銃剣とブルドーザー」、沖縄の自治は神話、日本の真の独立は神話、普天間の固定化、
普天間基地の5年以内の運用停止、
経済の面では、米軍基地の存在は今や沖縄経済発展の最大の阻害要因、
沖縄は基地経済で成り立っているという話は完全な誤解、
地方交付税と国庫支出金等の県民一人あたりの額で比較しますと、沖縄県は全国で6位、地方交付税だけでみると17位、
沖縄が日本に甘えているのでしょうか。日本が沖縄に甘えているのでしょうか。ここを無視してこれからの沖縄問題の解決、あるいは日本を取り戻すことなど、できないと確信
この裁判で問われているのは、単に公有水面埋立法に基づく承認取り消しの是非だけではありません。戦後70年を経たにもかかわらず、国土面積のわずか0.6%しかない沖縄県に、73.8%もの米軍専用施設を集中させ続け、今また22世紀まで利用可能な基地建設が強行されようとしております。 日本には、本当に地方自治や民主主義は存在するのでしょうか。沖縄県にのみ負担を強いる今の日米安保体制は正常といえるのでしょうか。国民のみなさますべてに問いかけたいと思います。
沖縄、そして日本の未来を切りひらく判断をお願い致します。
(12月2日付朝日新聞より転載 翁長雄志知事による意見陳述の全文は次の通り。) 沖縄県知事の翁長雄志でございます。本日は、本法廷において意見陳述をする機会を与えていただきましたことに、心から感謝申し上げます。 |
代執行訴訟第1回口頭弁論 翁長知事陳述 陳述書 項目 1 知事に立候補した経緯と公約 2 沖縄について (1)沖縄の歴史 (2)沖縄の将来像 3 米軍基地について (1)基地の成り立ちと基地問題の原点 (2)普天間飛行場返還問題の原点 (3)「沖縄は基地で食べている」基地経済への誤解 (4)「沖縄は莫大(ばくだい)な予算をもらっている」沖縄振興予算への誤解 (5)基地問題に対する政府の対応 (6)県民世論 4 日米安全保障条約 5 前知事の突然の埋立承認 6 前知事の埋立承認に対する疑問ー取消しの経緯 (1)仲井眞前知事の埋立承認についての疑問 (2)第三者委員会の設置と国との協議 (3)承認取消しへ (4)政府の対応 7 主張 (1)政府に対して (2)国民、県民、世界の人々に対して (3)アメリカに対して |