佐喜眞宜野湾市長(普天間飛行場の辺野古移設)推進も容認もしない。〜宜野湾市長選挙、佐喜眞宜野湾市長争点ぼかしに終始(公開討論より)〜
1月7日に開催された宜野湾市長選挙予定候補者公開討論会(琉球新報、沖縄テレビ、ラジオ沖縄主催)。同討論会での、シムラ恵一郎氏、佐喜眞敦氏両氏の発言要旨が1月8日付琉球新報に掲載された。
争点の一つである普天間飛行場の辺野古移設問題。辺野古新基地建設阻止の民意は、2014年の一連の選挙で示された。佐喜眞市長は先の宜野湾市長選挙で「普天間飛行場の県外移設」を公約したが、その後は公約を撤回したかのような行動に終始している。
佐喜眞市長の「普天間飛行場の県外移設」公約が、その目処さえ立っていない現状において、今選挙争点の一つは、佐喜眞市長が「普天間飛行場の県外移設」公約を維持するか否かである。
この争点に対して、佐喜眞市長は「推進も容認もしていない」と発言し、さらに「移設先は日米料政府で決める」と続けた。「普天間飛行場の県外移設」の公約を維持するのであれば、辺野古新基地建設に反対しなければ筋が通らない。日米両政府の現段階における選択は辺野古移設だ。この発言により、佐喜眞市長が「普天間飛行場の県外移設」の公約を撤回したことは明確になった。
自らの公約を撤回しながら、そのことを認めず、争点ぼかしに終始する佐喜眞氏。次期宜野湾市政を担う人材としてふさわしいのか、はなはだ疑問だ。
以下は1月8日付琉球新報からの当該部分の抜粋である。
クロス討論 志村 市長就任後、市広報でも「普天間飛行場の県内移設は不可能な状況で、県内移設によらない早期閉鎖・全面返還を」と言っていた。考えに変わりはないか。あなたは、辺野古移設問題への是非を明確にしていない。有権者に新基地について分かりやすい言葉で言ってほしい。新基地を推進する、容認派なのか。 佐喜真 いつの時代も宜野湾市民が普天間飛行場に苦しめられる。騒音問題、計画的なまちづくりができない、あるいは小学校で年1回避難訓練をする子どもたちがいる状況を解放してほしいというのが私の願いで、あくまで変わっていない。しかし私が一番危機感を持っているのが固定化だ。常に市民の側に立ち、市民と生きる。普天間飛行場の返還を実現するという強い思いを訴えていく。 志村 辺野古の建設を推進するのか。曖昧にした争点ぼかしは許されない。 佐喜真 推進も容認もしない。移設先は日米料政府で決める。市民の生命財産を真っ先に考えることが宜野湾市長の役目だ。 |