沖縄県に対して、国が求めた辺野古陸上部の工事は埋立工事と一体のものであり、再開は認めらない
7月14日の県と国の辺野古問題に関する作業部会。その中で、国は辺野古陸上部工事の再開を県に求めた。以下は中谷防相記者会見からの抜粋である。
中谷防相は陸上部工事は「埋立工事と直接関係のない工事」であると発言し、間接的には関係のある工事であると認めている。さらに「(米軍の)全体の再編計画の中で、進められているところでございまして、キャンプ・シュワブの陸上においての、海兵隊の隊員宿舎の建設工事でございます」と発言している。埋立工事と一体の工事であることは明白だ。
埋め立てによる新基地建設後の兵員宿舎であることは容易に分かる。新基地建設阻止により不要となる施設だ。無用の長物となる。
沖縄県が認めることはない。
Q:・・・辺野古の移設計画の中で、陸上部分の工事を一部再開すると・・・、政府・・から説明があったのと思うのですが、再開する工事の内容については決定するのでしょうか。 A:昨日の部会におきまして、政府側から、埋立工事と直接関係のない工事である、キャンプ・シュワブ陸上施設の再編工事を再開する考えを県に伝えました。本日午後に、沖縄防衛局から沖縄県側に対して、さらなる詳細な説明をする予定・・。・・工事は、着工済の敷地の造成、また、建物工事が挙げられますが、防衛省と・・しては、和解の当事者である沖縄県側との認識が異なることがないように、丁寧に説明をして、適切に対応してまいりたい・・、今日午後、沖縄県に詳細について説明に上がるという予定です。 Q:沖縄県・・は、辺野古の移設に関わる部分については、和解条項に係ってくるのではないかということで話をされている・・のですが、・・・造成・・部分については、埋立に関わる部分ではないという認識でしょうか。 A:その通りです。和解で示されたのは、埋立工事を中止するということでありまして、埋立工事と直接関係の無い、陸上の宿舎などの建設・建築、これは、実施しても許されるのではないかという認識で申し入れをしたということであります。 Q:関連してなのですけれども、造成工事は、埋立には直接関係のないというお話だったのですが、それは、全く、滑走路を作るために移動させる部分ではなくて、それ以外の部分、古くなった老朽化した部分とか、そういうことでよろしいでしょうか。 A:全体の再編計画の中で、進められているところでございまして、キャンプ・シュワブの陸上においての、海兵隊の隊員宿舎の建設工事でございます。また、その中で、施設の再配置があるということで行っておりまして、その点におきまして、計画に従って工事をしておりましたので、その部分においては、工事をさせていただきたいということであります。 Q:工事の再開に当たってですが、・・・これには、県の同意・・が必要なのでしょうか。 A:和解の関連の中で、海上の工事を停止しましたが、それと併せて、陸上部分も停止をしたわけでございます。そういう中で、施設の再配置ということで、この点において、海上の埋立工事ではないという点において、沖縄県にご理解いただくように、今、説明をさせていただいているということであります。 Q:確認なのですけれども、県も、これが和解条項に当たらないというような認識を、県が示す必要というのは工事再開には必要でしょうか。 A:我々、沖縄県に説明をさせていただきます。その後、工事の進行に支障のない範囲で、具体的な時期等も明らかにしてまいりたいと思いますが、いずれにしましても、県側と話合いをした上で、実施をしたいと思います。 Q:再開に当たって、何らかの入札をしたりだとか、事務的作業というのは、今後必要になっていくのか、それとも、和解で中止しているだけなので、やると決めればすぐできるようなものなのでしょうか。 A:今日午後、沖縄県側と話をさせていただきますので、そういったことも踏まえまして、今後の工事の進め方等、検討してまいりたいと思います。 |