検出されたベンゼン、1,3−ブタジエンは「健康リスクがある程度高いと考えられる有害大気汚染物質」〜続)たった1日(2016.7.1)の嘉手納基地排ガス悪臭調査で基準超の有害物質を検出〜
今回検出されたベンゼン、1,3−ブタジエンは環境省の定める「優先取組物質」として指定されてる。その理由は「健康リスクがある程度高いと考えられる有害大気汚染物質」である。
7月1日のニライ消防本部での嘉手納基地排ガス悪臭調査で検出されたベンゼン、1,3−ブタジエンは、環境省が健康リスクが高いと判断する物質である。嘉手納基地周辺住民、特に嘉手納町内における米軍基地排ガスによる被害はこれまでも指摘されてきたとおりである。
これを放置することは許されない。
當山嘉手納町長も米軍基地問題は最大の行政課題である指摘している。この問題について、傍観する暇(いとま)はないはずである。
有害大気汚染物質に該当する可能性がある物質リスト 及び優先取組物質の見直し並びに有害大気汚染物質の リスクの程度に応じた対策のあり方について 中央環境審議会大気環境部会 健康リスク総合専門委員会(クリックで同HMへ) (当該部分抜粋) 3.優先取組物質の見直しについて 3.1 基本的な考え方 優先取組物質は、平成8年1月 30 日付け中央環境審議会答申「今後の有害大 気汚染物質対策のあり方について(中間答申)」にて示されている「国内外に人 の健康への有害性についての参考となる基準値がある物質でこれらの値に照ら し大気環境保全上注意を要する物質群、又は物質の性状として人に対する発が ん性が確認されている物質群」(B分類物質)に該当するものであり、第二次答 申において、有害大気汚染物質に該当する可能性がある物質リストの中から、 当該物質の有害性の程度や我が国の大気環境の状況等に鑑み健康リスクがある程度高いと考えられる有害大気汚染物質を選定することとされている 1,3-ブタジエン 3.2(1)ア(ア) ア 我が国の大気環境において、以下の値を超える濃度で検出されている物質 (ア)我が国の大気環境目標(大気汚染に係る環境基準又は環境中の有害大 気汚染物質による健康リスクの 低減を図るための指針となる数値(指針 値))の 1/10 の値 |