沖縄以外で報道されない事故)2016年12月1日、米国カリフォルニア州でMV22オスプレイが緊急着陸。原因は構造的な故障検出だった(2016年12月3日付沖縄タイムスより転載)
昨年12月13日午後9時30分頃に名護市安部海岸に墜落大破したオスプレイ。ところがその12日前の12月1日はカリフォルニア州で、構造的な故障検出により国有林近くに緊急着陸していた。
米国では人里離れた場所で訓練するオスプレイ。ところが沖縄では、事故原因も不明なまま、事故後すぐに訓練を再開し、陸上部での給油訓練はしないとの理由で給油訓練再開を容認する日本政府。
日米両政府による沖縄差別を許してはならない。
(2016年12月3日付沖縄タイムスより転載) オスプレイ緊急着陸 米加州、構造的な故障検出 【平安名純代・米国特約記者】米カリフォルニア州サンディエゴで1日午後3時45分ごろ、米海兵隊の垂直離着陸型輸送機MV22オスプレイ1機が国有林地帯近くに緊急着陸した。海兵隊当局は安全性を確保するための予防着陸で人的被害はないと説明しているが、機体の損傷や着陸地点での被害などは明らかにしていない。米専門家は安全上の懸念を伴う緊急着陸の可能性が高いと指摘している。 海兵隊当局によると、機体は同州ミラマー基地所属の第13海兵遠征部隊第166海兵中型ティルトローター飛行隊(VMM166)所属。通常飛行訓練中に機体整備を促す警告表示が点灯したため、安全確保の予防的措置として同基地から東へ約50キロ地点にある国有林地帯近くの民間地へ着陸したという。 地元テレビ局NBCは、機体はミラマー基地にすぐには帰還せず、着陸地点で必要な整備などを行うと報じている。 米国防総省の国防分析研究所(IDA)のレックス・リボロ元主任分析官は、「オスプレイには、チップ検出器と呼ばれる構造的故障を検出する多数のセンサーがあり、反応があると『即時着陸』の警告灯が点灯する。今回の緊急着陸はこのチップ検出器が反応した予防着陸の可能性がある」と説明した。 |
【過去のオスプレイ事故】
(2015年12月14日付琉球新報より転載) オスプレイ着艦失敗 米加州沖 普天間にも飛来ミラマー基地所属 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが、米西部カリフォルニア州南部の海兵隊基地キャンプ・ペンドルトン沖で現地時間の9日午後5時ごろ、輸送揚陸艦「ニューオーリンズ」への着艦に失敗していたことが13日分かった。海兵隊が明らかにした。死傷者はいないという。 事故機はカリフォルニア州ミラマー基地所属の第13海兵遠征部隊第166海兵中型ティルトローター飛行隊(VMM166)のオスプレイ。操縦士を含め計26人が搭乗していた。 米メディアの報道などによると、非戦闘員の退避を想定した訓練中に事故を起こした。事故機の所属部隊は、2016年から中東やアジア太平洋地域に展開することになっている。 第13海兵遠征部隊は米メディアに対し「いわゆるハードランディング(激しい衝撃を伴う着陸)と結論付けるのは時期尚早だ」と述べ、事故原因を調査するとしている。 オスプレイは5月、ハワイ州のベローズ空軍基地での訓練中に墜落し、2人が死亡した事故を起こしてる。今回、事故を起こしたミラマー基地所属のオスプレイは3月、4月、8月に米軍普天間飛行場に飛来している。【琉球新報電子版】 |