普天間基地の閉鎖に伴う同基地の移転については、先の衆議院議員選挙で、県外・国外移転を訴えた民主党が政権を取り、基地負担軽減という沖縄県民の悲願が実現すると思われた。ところがここへきて、北沢防衛大臣は辺野古への移転、岡田外相は嘉手納基地への統合と、県外・国外移転から県内移転へと大きく舵を切った。鳩山首相は未だ結論を出さないものの、11月4日の衆議院予算委員会質疑においては、県内移設も選択肢の一つとして現在検討していると発言しており、これまた、県内移設へと舵を切る可能性がある。しかも、岡田外相はマニュフェストには普天間基地の県外・国外移転の文字はなく、したがって、公約ではないと発言している。選挙中のいわゆるリップサービスに過ぎないということか。更に、鳩山首相は仲井真知事が辺野古移設を容認していることも判断材料になるとの趣旨の発言もしている。島袋名護市長が態度を示さないのも同様であろう。ここで手をこまねいていては、またもや政治的判断としての、BETTERな選択として県内移設やむなしとなる可能性がある。民主党には公約を守る責務がある。公約でないというなら、選挙中の沖縄県民との約束である。政治家の発言には責任を伴うはずである。これでは、大きな公約のためには小さな公約など取るに足らないと発言した小泉元首相と同じである。
ここのような情勢において必要なのは、沖縄県民の意思がどこにあるかを示すことである。先の世論調査にも示されたように、県民は県内移設を絶対に認めないという意思表示をしなければならない。県民の明確な意思を表明するためにも、11月7,8日の嘉手納町民大会と県民大会は多くの県民の参加で成功させることが必要だ。多くの県民の参加を呼び掛けたい。
①米軍普天間飛行場の嘉手納統合案に反対する町民大会
日 時:平成21年11月7日(土)午後5時
場 所:ロータリー広場(雨天時:かでな文化センター(午後6時))
②辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会
日 時:平成21年11月8日(日)午後2時開会
場 所:宜野湾海浜公園屋外劇場
なお、午後1時からライブイベントがあります。