沖縄が昭和47年5月15日に本土復帰を果たしてから37年が経過する。その間の米軍基地の返還状況は次のとおりである。
施設数 | 面積(千㎡) | ||
昭47.5.15 現在 | 全 体 | 87 | 286,608 |
(うち専用施設) | 83 | 278,925 | |
平20.3.31 現在 | 全 体 | 34 | 232,933 |
(うち専用施設) | 33 | 229,245 | |
減少数 | 全 体 | 53 | 53,675 |
(うち専用施設) | 30 | 49,680 |
減 少 率 (全 体) | 60% | 18% |
復帰から36年を経過した時点において、施設数においては約6割が返還されたものの、施設面積換算すると、18%,まだ2割にも満たない部分しか返還されていない。依然として基地の島としての姿に変化はない。
沖縄に関する特別行動委員会(SACO)合意により、普天間飛行場辺野古移設とパッケージとして宜野湾市以南(嘉手納基地以南となっていたのを訂正しました)の米軍基地の返還が約束されていると報道されている。しかし、基地の返還は純粋に沖縄全体としての負担を軽減するものでなければならない。一地域に負担を集中させることによって他地域の負担を減らすものであってはならい。沖縄の基地負担軽減の問題を、県内の利害の対立する地域間の、あるいは、利害の対立する組織間の問題にすり替えるようなことがあってはならない。
上記数値データは「沖縄の米軍及び自衛隊基地(統計資料集)平成21年3月」(沖縄県庁知事公室基地対策課)を参考にしました。