年始回りの最中には多くの子供たちに出会う。お正月は子供たちにとってはお年玉をもらうのがなによりの楽しみだ。初めて会う大人やお正月くらいにしか合わない大人たちにきちんとあいさつをしてお年玉をもらう。知らない人にきちんとあいさつをするというのは子供たちにとっては結構緊張する場面であり、いわばこれが子供たちの社交デビューである。
きちんとあいさつができてもできなくても、大人たちは分け隔てなくお年玉をくれる。子供たちの頭をなでながら大きくなったねと褒めてくれる。お年玉の風習を使って、子供たちの社交デビューの機会を作ってきた社会の知恵に感心する。だから、地域の年始回りには子供たちを同伴することをお勧めしたい。同時に子供たちは親の姿をじっと見つめている。お酒に酔って醜態をさらすことは決してないように、くれぐれもご注意を!