岡田外相がまたまた普天間飛行場移設先の議論に水をさしたと批判されている。1日の会見で次のように発言したという。
「望ましいことではないが、ほかに(選択肢が)なければ今のままということもあり得る。(継続使用は容認しないと発言した)鳩山首相も『思い』を語っただけで、明確に否定したわけではない」
この発言の問題は、鳩山首相の継続使用否定発言を明確に否定している点である。首相の思いは内閣の意思でなければならない。首相の発言を単なる思いつきの発言かのように解釈してみせた岡田外相の責任は重い。仮に、岡田外相の解釈が正しいとすれば、鳩山首相は総理失格である。
岡田外相は、普天間飛行場の移設問題については、これまでも沖縄の感情を逆なでする発言を繰り返してきた。突然の嘉手納統合案の発表、12月5日の地域住民等の意見聴取の際には、(名護市民との懇談の際)現行の辺野古移設案の履行に理解を求めたため、意見交換の場は怒号にみまわれた。そして、今回の普天間継続使用発言である。
沖縄人(ウチナーンチュ)が、普天間問題について一息つくと、それを逆なでするかのように登場してくる岡田外相。彼の役回りは一体何なのか。疑問に思うのは私だけであろうか。