2月20日(土)に嘉手納高校野球部の甲子園出場壮行会を開催された。私自信は息子が通う普天間高校野球部の三年生を送る会(卒業)に参加したため参加できなかったが、壮行会での興味深い話を耳にしたので、そのことについて書いてみたい。
参加者の激励のあいさつの後に壇上に立った真謝主将。彼は甲子園での1勝ではなく全国制覇を目指すと宣言したという。普通は控えめに、まずは1勝からというのがこれまでの例であるが、彼は全国制覇を口にした。確かに、県大会準優勝、九州制覇を遂げた後であり、一歩ずつの歩みのは全国制覇へとつながっているのであるから、ある意味当然の目標といえるだろう。
しかし、真謝主将は過去にも全国制覇の経験がある。嘉手納中時代のことである。実は、そのときにも彼は全国制覇を父母の前で宣言したことがある。当時の島監督がお前たちの目標は何かと言われたときに、部員全員で決めた目標だった。島監督曰く、全国制覇はとてつもなく果てしない夢ではあるが、そうしたいと思わない限りは決して実現はできない、と話していたことを思い出す。きっと、その時のことを真謝主将は忘れることなく、全国制覇を語ったに違いない。中学のときは、彼の全国制覇宣言に対して、父母を代表して、君たちが望むのなら父母はそれを全面的に支えるからしっかり頑張ろうじゃないかと話したことを思い出す。
嘉手納高校野球部の全国制覇は、これまた果てしなく遠い夢のようにも思われるが、決してそうではない。戦力的にも十分な力を持っている。後は、野球部員が本気になることであり、それを周囲がどれだけ支えられるかである。
周囲の支えとともに、嘉手納高校野球部が最大限の力を発揮してくれることを願うと同時に、全国制覇の夢が、実現することを、期待したい。