嘉手納飛行場周辺の騒音被害状況は、平成22年4月の嘉手納飛行場周辺の航空機騒音状況(沖縄防衛局資料)によれば次のとおりである。
嘉手納飛行場周辺の航空機騒音状況(平成22年4月)
測定地点 | WECPNL | 70未満 | 70以上 | 75以上 | 80以上 |
嘉手納町 字嘉手納 | 1ヶ月の 騒音日数 | 18 | 7 | 5 | 0 |
1日の騒 音回数 | 50〜11 | 70〜23 | 0 | ||
北谷町 字砂辺 | 1ヶ月の 騒音日数 | 12 | 5 | 8 | 5 |
1日の騒 音回数 | 36〜17 | 69〜20 | 90〜40 |
国の定める航空機騒音に係る環境基準(詳細はこちらをクリック) 1 環境基準は、地域の類型ごとに次表の基準値の欄に掲げるとおりとし、各類型をあてはめる地域は、都道府県知事が指定する。 地域の類型 基準値(単位 WECPNL) |
嘉手納基地周辺の騒音被害についての実態である。嘉手納町、北谷町地域は、基地以外はほとんどが住民地域である。その住民地域での国の環境基準を上回る騒音(WECPNL70)の発生する日が嘉手納町においては2.5日に1日、北谷町砂辺においては1.67日に1日の割合である。1日に発生する騒音回数も、騒音が酷くなるほど多くなっている。
表を見てみると、嘉手納町のWECPNL値75以上の騒音のあった日は、4月ひと月で5/30日あったことになる。しかも、1日あたりの回数は70〜23回。演習によるものと思われるが、1日に70回、1時間当たり3回弱。WECPNL値75以上の騒音が1日中鳴りっぱなしということになる。それが北谷町砂辺になるとWECPNL値80以上が5/30日。しかも、1日あたりの回数は90〜40回。想像を絶する騒音と思われるかもしれないが、それだからこそ沖縄では、騒音ではなく、爆音と表現するのである。これが沖縄の基地の現状である。