今日、慰霊の日の正午前から行われた沖縄全戦没者追悼式に菅首相が参列しあいさつした。あいさつの途中に「帰れ!」とのヤジが飛んだ。政府の姿勢に対する沖縄の本音を垣間見た瞬間だった。
あいさつの中で、菅首相は、これまでの沖縄の苦悩の歴史に対し、全国民を代表して謝罪し、アジアの平和・安全の維持への貢献に対しては感謝すると述べた。今後は、基地負担軽減に努めるとともに、沖縄の自立、経済の持続的発展のために努力することも強調した。
しかし、普天間基地移設問題については一切触れなかった。先の所信表明演説では、「(沖縄の)長年の過重な負担に対する感謝の念を深めることから始めたいと思います。」と述べた菅首相。
菅首相は、これまでの沖縄の負担に対して謝罪し、アジアにおける平和維持の貢献については感謝した。戦後60余年に渡る沖縄の負担が過重であり、その状況は改善されていない。このような状況で更に、新基地建設の負担を強いるのか。
菅新首相には懸命な選択を期待したい。