昨日、慰霊の日に行われた沖縄全戦没者追悼式に菅首相が参列しあいさつした。あいさつの途中に「帰れ!」とのヤジが飛んだ。政府の姿勢に対する沖縄の本音を垣間見た瞬間だった。
この状況については、今朝の「めざましテレビ」が初めて報道した。鳩山前首相の「最低でも県外」発言以降の状況からすれば、沖縄の菅首相来沖への反応がいかなるものか、極めて重要なはずである。にもかかわらず、多くのマスコミはこの状況を無視しているかのようである。
普天間飛行場移設先問題に関する報道の在り方については、その偏向性が指摘されてきた。当初、普天間飛行場問題は日米関係を危うくするとの危機感を煽る報道が目立っていたものの、現在は影も形も無くなった。
昨日の仲井真知事と菅首相との会談においては、現状での辺野古案の実現は困難であることが確認され、今後も継続して議論していくことが確認されたという。何を議論しようというのかまったく不透明であるが、ひとまず、参議院選挙まで、問題は先送りされた。
7月の参議院選挙後の国会の勢力図によって、普天間飛行場移設問題の方向性が決まってくる。
選挙民の懸命な選択が必要だ。