ある日突然 ある日突然 二人だまるの ある日じっと見つめ合うのよ ある日そっと近寄る二人 二人をへだてた壁をこえるの そして二人すぐに知るの さがしてた愛があるのよ ある日突然愛し合うのよ |
ひさしぶりの掲載である。
上記の詩はトワ・エ・モアが歌った「ある日突然」である。この曲が流行ったころ、まだ、幼かった私には、この詩の意味など分かるはずもなかったが、やさしいメロディーに乗せられたこの詩はなぜかこころに残っていた。人生経験の中で、何回かこの詩に触れるうちにこの詩の表現する世界が見えて来る。ある日突然のある日とは、決して幾日かの期日を経てやってくるものではない。ほんの一瞬の中に、ある日は突然にやってくる。瞬間のひらめきというか、抑えられない衝動というべきか。ただの友だちが、その時、確かに変わるのである。
この後二人がどうなるのか。
知的エロチシズムにふさわしく、後は、読み手の想像力に任せることにしよう。