昨日、8月17日、沖縄県代表の興南高校が仙台育英高校を、4対1で破り、ベスト8入りを果たした。
ナイターとなった試合は序盤に興南が4点を先取し、完全に興南ペースになるかと思われた。しかし、昨日の試合は島袋の調子が今一つ。ストレートは走っているものの変化球が決まらない。疲れによる握力不足なのか、すっぽ抜けるような投球が目立った。仙台育英も調子が今一つの島袋にランナーを出すもののタイムリーが出ない。島袋の投球術の前に残塁が続く。
最大の山場は7回の裏仙台育英の攻撃。制球の定まらない中、2死満塁のピンチ。いつもなら牽制球や間合いを長く取るなどして打者と駆け引きする余裕の島袋が、この回は、少し様子が違った。疲れのせいもあるのか明らかに投げ急ぎの感がある。
最大のピンチに内野がマウンドに集まった。サードの我如古が島袋に声をかけ、スコアボードを指差した。3点取られても同点だ。こんな会話を交わしたに違いない。3点リードしての満塁のピンチである。ホームランでもでなければ逆転はない。
発想の転換である。野球は点とりゲームである。最後に1点でも多く取った方が勝ち。となれば投手は長打を警戒してのピッチングに徹すればよいのである。
そんなことを考えながら画面に釘づけになっていたら、見事にピンチを切り抜けた。
最高の試合である。4対1のスコアを感じさせない。見ている者にとっては1点差ゲームのような緊張感のある試合だった。
次は、今日、午後から聖光学院戦である。
がんばれ興南高校!!!