普天間飛行場移設に関する報告書が、今日、8月31日午後にも公表されるという。事前報道でみる限りは、理解できないものばかりである。
①騒音発生については日本側説明では不十分であることが米国から指摘
②辺野古新飛行場の自衛隊共同使用
①については、日本政府は飛行場建設後の運用はすべて米国任せであることから、以後のことは預かり知らぬことということか。無責任極まりない。基地運用はすべて米国任せである。嘉手納基地のように外来機の演習も行われるようになれば、爆音被害ははかり知れない。爆音被害の解消について繰り返される地元嘉手納町議会の抗議・要請決議も、実際のところ無視されているに等しい。現存する米軍基地から発生する基地被害の実態について把握することは重要だ。
辺野古新飛行場受入れを考えているみなさんには、基地の運用がすべて米軍の恣意に委ねられている現状を正確に理解してもらいたいと思う。
②の共同使用の問題である。沖縄の民意は基地被害の改善を求めているのである。米軍の騒音はいやだが、自衛隊機の騒音なら受け入れるというものではない。自衛隊共用により米軍の恣意的な運用に歯止めがかけられるとの考えがあるのかもしれないが、沖縄の民意に応えるものになるとは思えない。
公表される内容を見てみないとなんとも言えないが、いずれにしても、沖縄の民意を納得させるものには程遠い、としか言えないように思う。