昨日公表された辺野古飛行場建設に関する報告書を読んだ。しかし、住民地域への影響を示す飛行経路は明記されておらず、住民地域に与える影響は不透明なままだ。
この報告書について、県内政党は与党民社党・国民新党を含めてすべてが否定的な見解を示している。仲井間知事、稲嶺名護市長もニュアンスは違えど、報告書については極めて厳しい態度を示している。
これに対して、北沢防相は自衛隊の共同使用により沖縄の基地負担を軽減する、と発言しているが、意図が分からない。米軍騒音は我慢できないが、自衛隊騒音なら住民は甘受するとでもいいたいのだろうか。また、岡田外相は民主党沖縄県連の県内移設を不可能とする知事選公約について否定的な見解を示している。過去に民主党代表として普天間の県外・国外移設を唱えたのは誰だったのだろうか。(2005年5月15日に実施された「普天間基地包囲行動集会」こちらをクリック)
民主党代表選挙は菅首相と小沢氏による対決となった。打開の道筋の見えない普天間問題を打開するためには、新首相が誕生し、現職閣僚を入替える以外に途はないように思う。そのためには普天間問題を代表選の争点にすることが必要だ。期待したい。